今朝、職場での後輩との会話。
「小さな子どもがよく「○○ちゃんいくつ?」って聞かれて「ふたちゅ」とか「みっちゅ」とか言ってるけどあれって、その「2歳」とか「3歳」の意味わかってないよね?あれっていくつくらいから何歳って意味が分かるのかな」
って話から
「結局年齢って戸籍で決められてるんですよね。もし戸籍が失くなったりしたら分からなくなりますよね。ってか、自分が誰かって証明するものも失くなりますよね」
「そいでさ、そんな時に自分の名前を名乗る人なんか出てきたり、自分が全く知らない人が自分のこと知ってたりしたら、もう怖くてしょうがないよね」
と、とりとめめのない話をマジメに話しておりました。
そしたら、映画館行ったついでに本屋さん寄ったら石田徹也さんの画を装画に使った本があって「おっ!これは」と思って手に取って、あらすじを読んでみると
マクドナルで隣り合わせた男の携帯電話を手に入れてしまった俺は、なりゆきでオレオレ詐欺をしてしまった。そして俺は、気付いたら別の俺になっていた。上司も俺だし母親も俺、俺でない俺、俺ではない俺、俺たち俺俺。俺でありすぎてもう何が何だかわからない。電源オフだ、オフ。壊ちまうす。増殖していく俺に耐えきれず右往左往する俺同士はやがて―。孤独と絶望に満ちたこの時代に、人間が信頼し合うとはどういうことか、読む者に問いかける問題作。
なんか、第5回(2011年) 大江健三郎賞受賞して、映画化もされるみたいですが、運命感じちゃいましたよ。映画見るのに荷物になるからその時は買わなかったけど、これ絶対読むよ。