マッキンゼーの採用マネジャーを12年務めた著者が書いた本ということで、採用面接の参考にしようと手に取ったがいい意味で期待を裏切られた。面接担当者向けの本には、「面接にあたってはまず自社で活躍している人間の適性検査結果などから求める人材像を明確にし、その点について面接でコンピテンシー面接を行うといい」といった感じで実際の採用基準の設定の仕方、面接の流れ、質問内容等具体的な選考手順について書かれており、この本もそういった類のものだと思っていた。
しかし、そのようないわゆるマニュアル的なことには触れず、マッキンゼーが求める人材像、本当のリーダーシップとは何かについて書かれており、中でも「リーダーがなすべき4つのタスク」に関しては、自分の職場を考えた時に足りないと思っていたことばかりで、管理職や総合職の研修のテキストとして使いたいと思うほど参考になった。今後、仕事をしていく中で欠かせない本がひとつ増えた。
2012年11月8日 初版発行
出版社:ダイアモンド社
248ページ
ISBN-10:4478023417
ISBN-13:978-4478023419
装丁:水戸部功