今年のニューイヤー駅伝は例年通りばあさん家でおせち食べながら見ていた。子どもの頃から毎年親父が見ていたがようやく最近興味を持つようになってきた。
今年の1区は住友電工の遠藤 日向とトーエネックの服部 弾馬のルーキー2人によるデッドヒートに注目が集まったが、3位に入ったチームに驚かされた。
そのチームはひらまつ病院。父が「神奈川県の病院で初出場なんだよ!」と知った顔でいうので調べてみると全然違う。小城羊羹で有名な佐賀県小城市にある病院で第54回九州実業団毎日駅伝で第8位に入り、4回目の挑戦で創部7年にして今回初出場となったとのこと。ご存じの通り、大企業がひしめく中で医療法人が出場するのも初めてとのこと大快挙である。
1区の梶原 有高選手はこれまでもプレス工業で3回ニューイヤー駅伝に出場しており、2015年には1区で2位に入るなど今回の成績も不思議ではないのですが、これによってひらまつ病院の名が全国に知れ渡ったのは言うまでもないでしょう(1区終了直後、ひらまつ病院のホームページにはアクセスできませんでした)。
2区以降の区間順位は37位、24位、37位、34位、37位、36位で総合36位と振るわなかったものの成績以上のものを得たのではないでしょうか。
ひらまつ病院の陸上部は、小城市体協会長を務める理事長の「スポーツを通して地域を元気にしたい」という理念のもとで、長距離選手を病院職員などにスカウトして力を強めてきたとのこと。普段は事務職、介護職などとして働いており、早朝・終業後にしか練習できない環境の中で今回の成績を残されたことはすごいとしか言いようがありません。
私も病院で勤めているため家族から「陸上部作って出ればいいじゃん。第一工大とか近いんだし」と冗談半分で言われたましたが、ひらまつ病院のホームページ見てびっくり。第一工大卒の選手が3名、トレーナーさんは第一リハビリテーション専門学校卒ということで、ちょっとだけ夢見ちゃいました(もちろん鈍足の私は選手としてじゃなくスタッフとしてですが)。
佐々良子さんの「紙つなげ」で日本製紙の野球部が描かれていたようにスポーツが地域に与える力ってすごいと思うので、今回のひらまつ病院も地元にすごいパワーを与えたんではないでしょうか。きっと1区の梶原 有高選手には理事長から臨時ボーナスが…与えられるといいですね。これからもひらまつ病院を応援したいと思います。