06保育の心理学 保育士 平成29年保育士試験

保育の心理学 問6~10 平成29年保育士試験(後期)

何度も再開してはやめ、再開してはやめている保育士試験の解説ですが、やっぱりいちばんニーズあるっぽいので思い立った時にやっておきます。科目のリクエストあったら遠慮なくお申し付けください。コメントの全くないブログなので泣いて喜びます。

※注 解説は私が個人的に書いているだけですので悪しからず。おかしなところがあればご指摘いただけると嬉しいです。

一般社団法人全国保育士養成協議会
http://www.hoyokyo.or.jp/exam/pasttest/index.html

 

問6 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
A 生活のさまざまな場面において、日々具体的な一連の手順を繰り返すことによって、生活習慣の基礎を身に付けていく。
B 生後9か月前後になると、保育者の視線を追い、保育者が見ているものに目を向けることができるようになる。
C どのように行動したらよいか分からない場面で、保育者の表情や声の調子を手がかりにして行動する。
D 「今ここにないもの・こと」を思い起こすイメージをもつことにより、目の前にモデルがいなくても似た行動をしたりする。

【Ⅱ群】
ア 共同注意
イ 延滞模倣
ウ スクリプト
エ 社会的参照

(組み合わせ)
  A B C D
1 ア イ ウ エ
2 ア エ ウ イ
3 イ ア エ ウ
4 ウ ア イ エ
5 ウ ア エ イ

【私の解答】5 ◯正解

思考過程:Bは共同注意、Cは社会的参照なのは確実。スクリプトは台本という意味もあるのでAでしょうね

【正解】5

問7 次の文は、トマス(Thomas, A.)とチェス(Chess, S.)の気質(temperament)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を× とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 気質(temperament)の特性を、活動水準、体内リズムの周期性、順応性、気分等の9つに分類した。
B 「扱いにくい子(difficult child)」は、生活リズムが不規則で環境への適応が難しいとされているが、母親はその子育てを負担に感じることはない、としている。
C 気質的特性に基づいて子どもは活動を選択し、自分の生活環境を形成する、と考えている。
D 「出だしの遅い子(slow-to-warm-up child)」は、新しい状況や人に対して回避的に反応し、慣れるのも遅く、機嫌が悪いことが多い、としている。

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○

【私の解答】4 ✕不正解

思考過程:全く分からん。BとDは◯っぽい。

【正解】3

【解説】
A 9つの気質は「活動の活発さ」「注意の逸れやすさ」「粘り強さ」「新しい環境への反応の仕方」「規則正しさ」「変化に対する順応の速さ」「五感の敏感さ」「喜怒哀楽の激しさ」「ベースの気性」

問8 次の(  )にあてはまる用語として最も適切なものを一つ選びなさい。

集団の中に入りたいという思いは、幼児期の子どもたちにとってごく自然なことである。幼児期にみられる欲求を分類すると、愛情をもって養育されたいという生理的欲求、安全の欲求、そして、それらが満たされた子どもは集団に所属したいという所属の欲求、さらに、認められたいという承認の欲求を抱きつつ、幼児期にふさわしい(  )へと動機づけられる。すなわち(  )は、集団の中で自発的な遊びや学びを通して個性を発揮しようとすることである。

1 コンピテンス
2 自己決定
3 エンパワメント
4 自己実現
5 セルフ・モニタリング 

【私の解答】4 ○正解

思考過程:なんとなく

【正解】4

【解説】
1 能力や技術のこと
2 自分で決めること
3 力を与えること
5 自分で客観的に評価すること 

問9 次の文のうち、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」の一部として正しいものを○、誤ったものを× とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めること。
B 食事、排泄、睡眠、衣類の着脱、身の回りを清潔にすることなど、生活に必要な基本的な習慣については、一人一人の状態に応じ、落ち着いた雰囲気の中で行うようにし、子どもが自分でしようとする気持ちを尊重すること。
C 子どもが自ら周囲に働きかけ、自分の力で行う活動を積極的に促す援助をすること。
D 子どもの心身の発達及び活動の実態などの個人差を踏まえるとともに、一人一人の子どもの気持ちを受け止め、援助すること。

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ ○ ×
3 ○ ○ × ○ 
4 ○ × ○ ○
5 × ○ ○ ○

【私の解答】5 ✕不正解

思考過程:A「特定の保育士」とか✕じゃろ

【正解】3

【解説】
C 子どもが自ら周囲に働きかけ、試行錯誤しつつ自分の力で行う活動を見守りながら、適切に援助すること。 

【参考】

保育所保育指針 第三章 保育の内容

2 保育の実施上の配慮事項
(1)保育に関わる全般的な配慮事項
ア 子どもの心身の発達及び活動の実態などの個人差を踏まえるとともに、一人一人の子どもの気持ちを受け止め、援助すること。 
イ 子どもの健康は、生理的、身体的な育ちとともに、自主性や社会性、豊かな感性の育ちとがあいまってもたらされることに留意すること。 
ウ 子どもが自ら周囲に働きかけ、試行錯誤しつつ自分の力で行う活動を見守りながら、適切に援助すること。 
エ 子どもの入所時の保育に当たっては、できるだけ個別的に対応し、子どもが安定感を得て、次第に保育所の生活になじんでいくようにするとともに、既に入所している子どもに不安や動揺を与えないよう配慮すること。 
オ 子どもの国籍や文化の違いを認め、互いに尊重する心を育てるよう配慮すること。 
カ 子どもの性差や個人差にも留意しつつ、性別などによる固定的な意識を植え付けることがないよう配慮すること。

(2)乳児保育に関わる配慮事項
ア 乳児は疾病への抵抗力が弱く、心身の機能の未熟さに伴う疾病の発生が多いことから、一人一人の発育及び発達状態や健康状態についての適切な判断に基づく保健的な対応を行うこと。
イ 一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めること。
ウ 乳児保育に関わる職員間の連携や嘱託医との連携を図り、第5章(健康及び安全)に示された事項を踏まえ、適切に対応すること。栄養士及び看護師等が配置されている場合は、その専門性を生かした対応を図ること。
エ 保護者との信頼関係を築きながら保育を進めるとともに、保護者からの相談に応じ、保護者への支援に努めていくこと。
オ 担当の保育士が替わる場合には、子どものそれまでの経験や発達過程に留意し、職員間で協力して対応すること。

(3)3歳未満児の保育に関わる配慮事項
ア 特に感染症にかかりやすい時期であるので、体の状態、機嫌、食欲などの日常の状態の観察を十分に行うとともに、適切な判断に基づく保健的な対応を心がけること。
イ 食事、排泄、睡眠、衣類の着脱、身の回りを清潔にすることなど、生活に必要な基本的な習慣については、一人一人の状態に応じ、落ち着いた雰囲気の中で行うようにし、子どもが自分でしようとする気持ちを尊重すること。
ウ 探索活動が十分できるように、事故防止に努めながら活動しやすい環境を整え、全身を使う遊びなど様々な遊びを取り入れること。
エ 子どもの自我の育ちを見守り、その気持ちを受け止めるとともに、保育士等が仲立ちとなって、友達の気持ちや友達との関わり方を丁寧に伝えていくこと。
オ 情緒の安定を図りながら、子どもの自発的な活動を促していくこと。
カ 担当の保育士が替わる場合には、子どものそれまでの経験や発達過程に留意し、職員間で協力して対応すること。

(4)3歳以上児の保育に関わる配慮事項
ア 生活に必要な基本的な習慣や態度を身に付けることの大切さを理解し、適切な行動を選択できるよう配慮すること。
イ 子どもの情緒が安定し、自己を十分に発揮して活動することを通して、やり遂げる喜びや自信を持つことができるように配慮すること。
ウ 様々な遊びの中で、全身を動かして意欲的に活動することにより、体の諸機能の発達が促されることに留意し、子どもの興味や関心が戸外にも向くようにすること。
エ けんかなど葛藤を経験しながら次第に相手の気持ちを理解し、相互に必要な存在であることを実感できるよう配慮すること。
オ 生活や遊びを通して、決まりがあることの大切さに気付き、自ら判断して行動できるよう配慮すること。
カ 自然との触れ合いにより、子どもの豊かな感性や認識力、思考力及び表現力が培われることを踏まえ、自然との関わりを深めることができるように工夫すること。
キ 自分の気持ちや経験を自分なりの言葉で表現することの大切さに留意し、子どもの話しかけに応じるよう心がけること。また、子どもが仲間と伝え合ったり、話し合うことの楽しさが味わえるようにすること。
ク 感じたことや思ったこと、想像したことなどを、様々な方法で創意工夫を凝らして自由に表現できるよう、保育に必要な素材や用具を始め、様々な環境の設定に留意すること。
ケ 保育所の保育が、小学校以降の生活や学習の基盤の育成につながることに留意し、幼児期にふさわしい生活を通して、創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎を培うようにすること。

問10 次のA~Eは、子どもの運動遊びに関する記述である。A~Eの記述を【語群】の用語と結びつけた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

A ボールを投げる
B 鬼ごっこで走って逃げる
C 平均台の上を歩いて渡る
D マットの上で前転する
E なわとびで二重跳びをする

【語群】
ア 平衡系動作  イ 移動系動作  ウ 操作系動作

(組み合わせ)
  A B C D E
1 ア ア ア イ ウ
2 ア イ ウ ウ イ
3 ウ ア ウ ウ ア
4 ウ イ ア ア ウ
5 ウ イ ウ イ ウ

【私の解答】4 ◯正解

思考過程:ウイアアウで4!

【正解】4

【解説】
アはバランスを取る
イは歩いたり走ったり
ウはどっちかというと手の動作

おすすめ参考書

このテキストのおかげで苦手どころか受かる気がしなかった子どもの食と栄養を合格することができました。

 

-06保育の心理学, 保育士, 平成29年保育士試験
-, , , , , , ,