もんじゅ イベント

もんじゅ説明会に参加してきた

今日は13時からNPOもんじゅの説明会に行ってきました。もんじゅと聞くと「高速増殖炉」の方を思い浮かべる方も多いかと思われますが、介護現場をキラキラさせることを目的に活動をされている東京のNPOです。

では、どうやって介護現場をキラキラさせるのか?今日の説明会でその辺を詳しく聞いてきました。

会場に着くと知り合いが数人。定刻を10分ほど過ぎ、今回のイベントの発起人の大平さんの挨拶に始まり、NPOもんじゅ代表の飯塚さんの説明だったのですが、これがまた飯塚さんの話がおもしろかった。非常に慣れた感じで流暢なんだけどツボはしっかり押さえてて、人間的魅力もあって「この人の下で働いてみたい」って思える方でした。

で、そうそう「もんじゅがどうやて介護現場をキラキラさせるのか?」なのですが、聴いた話をまとめようと思いましたが間違いがあったらいけないのでもんじゅのHPから拝借(以下、NPOもんじゅHPより)

もんじゅとは、悩みを抱える現場職員さん一人と自分の職場以外の先輩二人の計三人でセッションして答えを見つける、というもの。

先輩は後輩をモチベートし、時にコーチングやファシリテートを行うことで、自分の中にある問題意識や理想と現実のギャップに気づき、その目指すべきものに向かう第一歩を踏み出すアクションプランを宣言します。その宣言はもんじゅ報告書として書面化されます。

「答えはみんな自分が持っている」ってことなんです。見つけた答えを持ち帰り、職場の直属の上司と相談し、実践します。その結果、何が起きて、問題は解決されたのか、新たな問題が出てきたのかを検証し、当法人に報告をしてもらいます。

それをファイルとしてサイトにいっぱい蓄積して全国みんなの共有財産としておおいに活用します。サイトは誰でも見ることが出来ますので、全国の現場で起こる問題解決案が蓄積されます。

つまり、対話を通じて現場の問題を解決していこうというもの。ただ、現場職員の相談を受けるのは直属の先輩・上司ではなく自分の職場以外の自薦間ということ。飯塚さんの説明の中で「みんなで場と言語を共有する」っておしゃったんですが、これが非常に嬉しかった。というのも、私が哲学カフェでしたいと思っていることと似ていたから。まぁ、こちらの活動みたいに公益性はないかもしれませんが・・・

説明後で実際に3組セッションをすることになったのですが、もういつものように立候補しちゃうわけで。だって、やらなきゃもったいなくね?

私たちのグループは現場職員役を介護職歴15年のベテランの方が、先輩職員役を私ともんじゅのFさん(私よりも4歳も若い!!)が担当。1時間という制限時間の中で、現場職員役の方の問題解決策を引き出すべく、2人で奮闘しました。難しかったのは、先輩職員役は「積極的なアドバイスをしない」ということ。現場職員役が自分で答えを導き出せるように質問を重ねなきゃいけないわけです。15年選手の相談を若者2人が聞くという何とも危なっかしいセッションでしたが何とか形にはなったんじゃないかと思ってます。個人的にはすごく楽しめて、もっとやりたいくらいでした。1時間じゃ足りない印象。Fさん!!ずっとあたふたしたり、謝ってばっかりでしたが全然大丈夫でしたよ!もっと自信持ってくださいね。
さて、もんじゅミーティングが優れているなと思った点をあげると

まず現場職員側として
①普段悩みがあったとしても忙しくて考えることのできない問題について、考える機会ができる。
②その悩みに対して、ぼんやりとしか見えてなかったものが自分に問いかけ続けることで何が問題か分かる。
③その問題に対して(愚痴を言うのではなく)、具体的にどのような一歩を踏み出すかを発言しなきゃいけないので前向きな議論にしかならない。
④自分で決めるため、また3ヶ月後(でしたかね?)にフィードバックがあるため責任を持たざるをえない

次に先輩職員側として
⑤話を聞く(質問をする)スキルが育てられる。
⑥他事業所の職員の問題を聞き解決方法を探ることで、自分の事業所で起こっている問題についての解決のきっかけができる。(自事業所の職員に言われると、イラッとしてすんなり入ってこないようなことも直接指摘されるわけではないので)
⑦優秀な職員がいれば声かけちゃおう(っていうのはあり?笑)

そしてお互いに
⑧横の繋がりが広がることで悩みを相談できる相手、ライバルとして競い合える相手ができる。
⑨同じ業界に頑張ってる介護職、素敵な介護職がいると分かることでモチベーションが上がる 。←これが一番大きいんじゃないかと!!

反対に課題だと感じた点を2点
①普段、自分の意見を言う環境にない職員だと自分の考えを口にすること自体、ハードルが高いのではないかと思った。その場合に1時間じゃ時間が足りないかなぁ。1時間という制約があるせいで、とりあえずの結果を出してしまうんではないかと。ただ逆に、あんまりだらだらやってもしょうがないとは思いますが・・・

②最後の感想で、先輩職員側2人の向かう方向のすり合わせが必要という意見がありましたが、個人的には違うからこそ惹きだせるものがあると思うので、今回の私のグループみたいにキャリアの逆転現象があってもいいし、職種・業種・年齢・性別も違ったほうがいいと思う。ただ、先輩職員側が「現場職員側が自分で答えを見つけ出す」っていう重要な点を理解できてないと、アドバイスをする・しないに関わらず「自分が教えてやる」的な態度になってしまう危険性があると思う。

③この活動の効果を最大限にするには参加者の事業所の理解・協力が欠かせない。しかし、それが一番難しいんではないかと。せっかく素晴らしいセッションを行い、素晴らしい報告書を作成しても、それを自分の事業所に持って行って提出した際に、全く受け入れてもらえなかったり、もんじゅを参加した事自体を否定されたりされたら堪らない(あまりに悲観的すぎるかもしれないが実際に有りうると思う)。「忙しいのにそんなよくわからんのに参加して」とか「自分の事業所のことは自分で何とかできる」とか言われちゃうのが目に浮かんでしまう。そんな事業所やめちまえとも思いますが、じゃあそういうのはどうしたらいいかって、地道にやり続けるしかないのかなぁと。やる気と高い意識のある現場職員が参加して目標を見つけて日々成長と実績を重ねる。もんじゅも実績を重ねて認めざるを得ない状況を作る。それでもダメならやっぱりそんな事業所やめちまえってことで、もんじゅで出会った先輩のところに行きましょう。そうしましょう。

 

そんなこんなで今回の説明会は終了したわけですが、12月か1月に実際のもんじゅミーティング開催するようなのでその時には現場職員連れて参加したいなぁと思っている次第です。まぁ、誰も釣れなかったら一人で参加しますけどね。

大平さん、飯塚さんをはじめ、もんじゅの皆さんお疲れ様でした!!次回からは何かお手伝いできると思います。またお会いできるのを楽しみにしております。

以下から主催者、参加者の報告・感想記事がご覧いただけます。---------------------------------------------------
①ブログ最新福祉脳!?夢想転生:「鹿児島もんじゅ 前夜~準備」「鹿児島もんじゅ!(当日)」

②特養のケアマネの施設介護ブログ。〜It's my job to keep care professional〜:「鹿児島もんじゅ始動!」

③古瀬 徹・現場からみた介護保険制度の課題:「L0584 もんじゅ鹿児島(9月25日)」

④デイサービスで働いてます:「鹿児島もんじゅ説明会&ミーティング」

⑤~人生の黄昏~介護保険・福祉関係速報 3rd Season:「「もんじゅ」は、これからの「閉じた」福祉を変えるかもしれない...

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