日記・考察

方言

今日、受信したメールマガジンのの一節がふと目に止まった。

全日制は50分授業が基本であるが、定時制は45分授業となる。本校は、工業科の為に2時間連続の教科が多く、放課なしで2時間授業をして給食、そしてまた2時間という4時間授業である。

一見、普通の文に見えるが「放課なしで」という言葉に「どっかで聞いたことがあるなぁ」と思ったのである。そしてすぐにどこで聞いたかを思い出した。12月に三重に行った際、哲学カフェ後の懇親会だ。

大体、県外の人と初めて話をすると方言の話になる。その日も、鹿児島弁ってどんななんですか?って聞かれひと通り話した後で、三重弁⇒名古屋弁と話題が移っていった。そこで出てきたのがこの「放課」。名古屋弁では授業と授業の間の休み時間のことを放課というらしい。昼休みは大放課。お隣の三重では使わないらしく、愛知だけの方言らしい。

 

話は変わるが、方言の話題が出るとつい思いだしてしまうのが、大学入学直後のあるエピソード。私の学科は30名の小さな学科で鹿児島出身は私ともう1人のH君だけ。鹿児島弁コンプレックスで話し方を矯正してた私とは対照的にH君は全く気にせず、むしろ自分のどこが鹿児島弁なのか分からないといった感じでした。

入学直後、自己紹介の冊子を作ることになったのですが、冊子が出来上がりH君の自己紹介を見てみんなが不思議がっていました。私が見る限り何もおかしいところはなかったので、みんなに聞くと自分の性格の欄に「てそがり」と書いてあります。そりゃ、みんな分からねーよって今でも彼と飲むとネタにするんですが、やっぱり方言っていいなぁとも思うわけです。

 

おそらく、冒頭のメルマガの著者も当然のように「放課」と書いてるのですが、それをみんなが分かるように書けっていうんではなく(誰も言ってないんですけど)、「放課ってなんじゃい?」って思った読者が調べて「ほぉ~!!」ってなる方がおもしろいなぁと思った昼下がりでした。

 

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以下、Wikipediaの「放課」ページより引用

愛知県内の方言としての用法

方言(名古屋弁・三河弁)の一つとして愛知県内の殆どの学校では、授業と授業の間の休み時間のことを「放課」と言う。逆に日常会話では「放課後」とは言わず、授業が終わった後は「授業後」「学校終わったら~」のように様々な言い方がされる。
愛知県教育史によれは、語源は1873年3月に公布された愛知県義校規則からきている。義校とは明治初期の民間の初等学校のことで小学校の前身。規則には「毎日午前十時ヨリ同十一時マテ午後十二時ヨリ同一時迄ノ両度ヲ放課トス」(原文)とあったのが起源である[1]。
愛知県内の報告書や教育関連の研究発表会でも、例えば「放課中の事故」のように、ほぼ標準語として利用されている。
いくつかのテレビ番組で取り上げられたこともあり、県内でも「放課」が方言であるという認識は広まっているが、依然言葉の利用は続いている。
いくつかある休み時間の種類に対し、「10分放課」「20分放課」「1時間目の放課(1時限目と2時限目の間の休み時間を指す)」と明確な時間で分類する手法と、「放課」「大放課」「長放課」[2][3]と相対的な時間で分類する手法がある。 また、給食後の放課は「昼放課」「中間放課」と呼ばれる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E8%AA%B2

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