いまさらですが昨シーズンの北九州マラソンのレポートです。しれっと当日の日付でアップしていまさら感をなくしています。が、もう1年近く経つのでだいぶ忘れてます。思い出で書いてます。
~受付
さて、北九州マラソン落選→福岡マラソン落選と福岡のマラソンには振られ続けておりましたが、筑後川マラソンを走ろうと言う素振りを見せたところ北九州がヤキモチを妬いて再抽選で当選させてくださいましたので、北九州行ってまいりました。鹿児島(いぶすき菜の花)→宮崎(青島太平洋)→熊本(熊本城)とフルマラソン全国制覇を企てておりますが、これ北九州で4つ目。何が大変って北上する毎に遠征費が高くなっていくのです(アホ)。しかも、今年はなぜか2レースへの出走が許可されたので(あきらめただけ)さらに倍!もう観光している余裕もないので完全に走るためだけに行くといった感じ。
というわけで家からこんな感じです。
で、いきなりホテルの話しますけど今回お世話になったのはコンフォートホテル小倉。当選後の11/20にたぶん何も考えずに適当に予約したんですが、とってもおすすめです。
何がおすすめってアクセスがいい!小倉駅からすぐですしメイン会場(受付・ゴール地点)の西日本総合展示場まで850m。歩いて10分、ランナーなら走って4分。近い!駐車場もあって車で来ても他の駐車場より安くで駐められます(1泊800円+日中の追加料金)。
ホテルからメイン会場まではもう北九州マラソン一色。
メイン会場ではしゃぎます。
これ、サブ4狙ってる人間としてミスですよね。他の方の写真見て気づいたんですが「3:59.59」ってしなきゃいけないみたいね。うふふ。
受付を済まして向かうは、北九州といえば?そう、北九州芸術劇場ですよね。事前に調べてめぼしい公演を調べておいたのです。熊本の劇団「不思議少年」の公演がやってるではあーりませんか。不思議少年主宰の大迫旭洋さんといえば日本演出者協会主催の若手演出家コンクール2014でわずか1票差で大賞を逃し観客賞を受賞したという(いま知った)、今九州で一番ホットな演劇人の1人。
そして今回の「水と油」はなんとも贅沢。何が贅沢って福岡の有名どころの劇団「ブルーエゴナク」、「飛ぶ劇場」、「万能グローブ ガラパゴスダイナモス」、「14+」から1人ずつ出演しているのが贅沢。そして、全4公演のうち私の観た7日19時の公演だけがアフタートーク付き。贅沢!!(走るためだけにいったんじゃないのかという指摘は受け付けません)
もうね。感動ですよ。感動。何がってね。やっぱ福岡まで来ると自由でいいなって思います。だってね、公演始まるじゃん。導入のシーン終わって5人が全力で踊ってる時に最前列のおっさん1人が立ち上がって手を「やめやめ」って感じで振りながら退場していくんですよ。自由すぎるでしょ。いや、ほんとに。それだけ表現する場が多いってことでしょ。自由に表現できてお客さんも自由に選べてってことでしょ。マジ感動ですよ。
で、感想なんですけど冒頭からなんとなく表現・さわやかっぽいなと思っていたのです。表現・さわやかといえば私が唯一演劇の聖地下北沢本多劇場で観た舞台ですよ(ザ ベスト オブ 表現・さわやか)。そんなこと思いながら観てたら「モンドセレクション」ってくだりに大興奮。これね、↑の舞台でおんなじのがあったの!でもね、大迫さん私より全然若いし同じ舞台観てるとは考えられないの。DVDも出てるわけじゃないっぽいし。でも、なんか感動しました。
そして、大迫さんの頭のなかはどうなってるんだというくらいの展開ね。もうほんとすごい。わけわかんない。わけわかんないくらいが好き。うん、好き。
それにしても、それぞれキャラが立ちすぎ(1名を除く)でまとめるの大変そうでした。マジで殴りすぎてメガネ飛んでって見つからないハプニングもありました。現時点で「飛ぶ劇場」と「14+」の公演は観たので「ブルーエゴナク」と「ガラパゴスダイナモス」も是非観てみたいと思いました。
写真はアフタートークのもの(撮影許可あり)。観客からの質問用紙を大迫さんが選びながら答えていく形で時間が足りないくらいめっちゃおもしろかったんですが、クライマックスは最後に選んだ質問が「冒頭におじさんが出て行った時どういう気持でしたか?」という質問で爆笑。しかし、うち5人中3人はそのこと自体に全く気づいておらず笑いました。
あー、行ってよかった。
演劇の次は夜ご飯です。マラソン前夜の食事といえばそう、熊本城に引き続き蕎麦です。私の大好物の蕎麦です。こちらも事前に調べて行きましたよ。蕎麦しらいし。北九州芸術劇場からお腹を空かすため歩いて向い、胸を踊らせてのれんをくぐりました。
ね。胸躍る看板でしょ?
なのに。なのに。こんなに私が期待して、楽しみにして行ったのに。「今夜はもう売り切れました」ですって。売り切れましたじゃないよ。明日が北九州マラソンなの知ってるでしょ?人がたくさん来るってわかってるでしょ?私が蕎麦好きっていつもあれだけ言ってるでしょ。なのに。それなのに。ひどい。演劇観てる暇じゃなかった(笑)
しょうがないので駅ビルまで移動して食べました。
さて、蕎麦食って満足したらホテルに戻って明日のレースの準備ですよ。
最近は大会Tシャツを着て走るようにしてます。
雨の場合用のカッパも入っててとっても親切。
荷物はこちらのバッグに入れて預けます。
アイス狂なのでもちろん食べて寝ました。
次の朝です。こちらのホテルのおすすめポイントがもうひとつ。朝食が6:30からやってます(普通かしら?)。おにぎりの種類も豊富でランナー好みのご飯だったと思います。食べ過ぎ?
さて、スタート地点に向います。
小倉城が見えてきました。
小倉城どーん
せっかちな私は基本的にスタート地点のオープンとともに入場しブロックの先頭をキープします。もし、トイレ行きたくなったらおしまい。それにしても寒いのなんの。小雨&4.5℃(気象庁のデータベースより)で寒いのなんの。
でも、スタート地点入っちゃったらアップできない。手持ち無沙汰なのでボランティアの方や他のランナーに話しかけます。
今回とても素敵な出会いがありました。「目線入れたら逆に嫌だ。顔出していいよ。」ってことでしたらおっしゃってください(笑)逆に「写真消せ」もお申し付け下さい。
このお二人とは今年のおかやまでもお会いできそうです。
このにやけ顔。
ボランティアさんが他の方の写真を撮っている間に先頭のロープを持つという貴重な経験もできました。
人たくさん。いよいよです。
いよいよスタート
昨シーズンの熊本城ではスタートからペースメーカーについていくも10km地点で「このペースで走っていたら後半失速してサブ4達成できない。貯金を作らねば」と飛び出した結果20km過ぎから失速30km地点でペースメーカーに抜かされるという結果に。今回は30kmまでは我慢しそこからペースを上げる作戦。
ここで1つ目の誤算。エントリー時の申告タイム。予定では目の前にペースメーカーがいるつもりがFゾーンの前にはおらず、おそらく1つ前のEに4時間のペーサーがいたと思われます。なのでスタート後、5km地点くらいまでは飛ばしすぎない程度にペーサーを追いかける旅。
そして2つ目の誤算。熊本城マラソンではペースメーカーはチーム戦で5人が集団になって走ってました。おそらく誰かが脱落しても目標時間を達成できるようにだと思います。しかし、北九州マラソンでは4時間のペーサーは(たぶん)3人。それぞれがバラバラに4時間を目指す形式。たくさんのランナーの中からペーサーを探すのが難しく、一人目に見つけた方は前半飛ばして貯金を作る作戦だったようでついていけないと感じNG。3~4km付近で見つけたペーサーさんに話しかけてみると5分40秒/kmイーブンでキープするとのこと。「それではお供いたします」とそこからそのペーサーさんともう1人小柄な女性と一緒に走っておりました。
調子が良かったのか5分40秒/kmペースはとても楽に感じられて腕を振らずに省エネラン。上述のお二人とお話しながら走れるほどに快適ラン。昨年の熊本城の失敗から30kmまでは我慢してそこからペースをあげるつもりであることを2人に伝えたりなんかして、ほんとに25km地点まではそれができそうな感じだったのです。ところが20km過ぎでエナジージェル1個目を投入した後、25kmで空腹を感じ早々と2個目を投入。ここで空腹を感じた時点でもう駄目だったのかもしれません。30km付近で雪が降り始め門司港で強風に晒され心が折れました。どんどん小さくなっていく2人の背中。ついていこうとするも足が動かず。
そこからは悲しい一人旅。
こうやって見るといかに30kmまでが素晴らしくいいペースで走れていたことに気づかされます。一緒に走っていた女性はゼッケンNoで後からしたらベたところ無事サブ4を達成しておりました。「おいら30kmからペースあげるんだ!」と自信満々に言っていたことが恥ずかしくてたまりません。それにしても30kmまで頑張れたのは間違いなくペーサーさんとその女性のおかげです。この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。
そこから先はあまり記憶にありません。ゴールからそう遠くない補給ゾーンにステーキがあるということを聞き、手に持ってゴールしてから食べようと思っておりましたがグロッキーでそれどころじゃありませんでした。ゴールしてからも30kmから超スローペースで走っていた身体はカッチコチに固まっており震えが止まらない状態。
豚汁と唐揚げでも温まらないほどの寒さでした。
参加賞と完走メダルなど
参加賞のタオル
完走メダル。メーテル
昨年度の熊本城マラソンのメダルと並べて。
これは受付の日にメイン会場で配ってた水道水(笑)
こういう無駄な買い物するのも醍醐味ですな。
今年走られる皆さん、楽しんでください!