ちょうど1ヶ月前のこと。facebookでこんな投稿が。
以前、通っていたベトナム語講座を主催していたNPO法人若者・留学生サポートステーション響がオンラインで日本語講座を始めたらしい。
そのときは流したのですが、1週間後また報告の投稿が。よくよく読んでみると受講生は皆ベトナム人だということ、そしてボランティア講師を募集しているということが判明。

と思い立ちすぐさま

とコメント。
そこからトントン拍子で話が進み、私が報告を見ていた日曜日の20:30からのN4-N3レベルのクラスを引き継ぐことに。
0回目(6月27日)
次の週、6月27日は引き継ぎで授業の見学(報告は私)。
1回目(7月4日)
翌週からは、私一人で授業ということで、テキストを作成。以前、受講生から要望を聞いた際に上がったという「病院」「買い物」の中から、本業でもある「病院」をチョイス。
- 保険証について
- 診療科の紹介
- 症状の伝え方
- 痛みのオノマトペ(おまけ)
という構成でテキストを作成しました。
この日は、JLPT試験が開催され日中、ベトナム人スタッフを試験会場に送迎していたのですが、帰りの車の中で「今日は日本語教室の先生。今日の授業は病院についてだよ」と話したところ「私たちは?私も勉強したい!」と怒られてしまいました。ごもっとも。
19:30に帰宅し、しばらくゆっくりしてから、いざ本番。
いざ、授業してみると
- 保険証はベトナムにもあるので説明不要
- 診療科も大体ベトナムと同じだから語彙習得という意味以外はあまり不要
- 症状の伝え方には皆さん食いつきがよく質問も多い
- オノマトペはレベルが高いと思っていたのでおまけにしていた。予想通り少し難しそうだったが、思ったより興味はありそうだった。
最後に少しだけ、「しりとり」をして終了。
2回目(7月11日)
1回目終了し、次の授業どうしようか悩む。講師グループでは「テキストありきじゃなくてもいい」「受講生が言いたいフレーズを通訳に訳してもらって講師がアドバイスすれば」という話が出ていましたが、「言語学習のステップアップには文字習得が不可欠。かつ視覚的情報があった方が理解しやすいはず」「言いたい言葉を越⇒日通訳してもらったら、それはもう通訳さんが教えてるのと同じじゃん」と反抗し、今回も自作のテキストを作成。
我々が外国語を学習する時、日本語とその学習言語が併記してあるわけで(I 私のように)、「ベトナム語を表示して日本語を答えてもらうといいのでは?」と考え、今回はベトナム語で書かれたものを日本語で答えてもらう形式に。
構成は
- お店の名前(語彙)
- お店で使うことば(フレーズ)
- 店員さんのいう言葉(聴解)
という形に。
結果
- 書いてあることの意味自体は受講生に伝わりやすくなる
- 結果、授業がめっちゃ早く進む
というメリットがある一方で、
- 参加者の中にはベトナム語がない方が勉強になるという意見もある
- 早く進む分、分量を多くする必要がある
- 講師がテキストに何が書いてあるか分かっていないと使えない(プリントして手元に置いておくことで解決できる)
というデメリットも。
今回、冒頭で前回の病院の会話の練習を1人ずつ行なったにも関わらず、驚くほどテキストが早く終了してしまったため、終わりの方は受講生の要望を聞いたり、しりとりしたりしていました。
1回目は途中で、ベトナム人同士ベトナム語で説明しあっているシーンが多く、1時間あっという間に感じたのですが、今回早く進んだのはそれが少なかったからかもしれません。
なかなか時間配分が難しいところですね。
というわけで、試行錯誤しながらなんとかやっております。少しでも受講生のためになれたらいいなぁ。