先日のこと、仕事で部下にプレゼンのアドバイスをしている時に「『ここで閑話休題』ってスライド入れて、話を変えればいいじゃん」と言ったところ「え?なんですかそれ?」と言われた。「閑話休題」という言葉を知らないこと自体驚いたんだけど、彼に意味を伝えるために調べたところ、それまで自分が言葉の意味を間違って理解していたことにそれ以上に驚いた。
「新明解四字熟語辞典」の語釈には、
”「閑話」は暇にまかせてする無駄話のこと。「休題」は話すことをやめること。また、話題を転ずること。"
とありますので、つまりは「無駄話はやめて話題を変えます」という意味ですね。
ところが時折、この閑話休題という言葉を「一旦、話を本筋から脇道へ逸らす」という正反対の意味で使っている方を見かける事があります。
22.時折間違えて使われる「閑話休題」 - 間違えやすい日本語表現(澤田慎梧) - カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881006064/episodes/1177354054882908412
私はまさに「一旦、話を本筋から脇道へ逸らす」という意味で使っていたため、すぐさま彼にも「意味逆だったわ」と伝えたのだけれど、一方で「これまで正しい使い方している人に会ったことないわ!」という気持ちに支配されてしまった。
ところがどっこい、何ともびっくりなタイミングで「正しい使い方」をしている人が現れたのである。
それは今朝のこと。podcastで大好きな番組を聞きながら走っていたところ、パーソナリティーが横道に逸れまくった話を「閑話休題」のひと言で本題に戻したではないか。
その番組とは、そう我らが「安住紳一郎の日曜天国」。さすが安住さんは違うなぁと関心しきりでした。
radikoのタイムフリーで聞けるので是非「正しい"閑話休題"」を聞いてみてください。
この回のゲストがシャークジャーナリストの沼口麻子さんだったのですが、沼口さんの書かれた「ほぼ命がけサメ図鑑」が面白そうでついamazonでポチってしまいました。
来週のゲストはモデルのベックちゃん。ベックちゃんと言えば、私のメールが初めて安住さんの声で読まれた回でゲストだった方。
来週はベックちゃんの声を聞いて嬉しい気持ちを思い出して浸ることにしよう(結局1回読まれたきり)。