027_第3回 キタクマ・ヤッホートレイル(2018) トレイルランニング・登山

第3回 キタクマ・ヤッホートレイルは中止に 情報発信と自己責任を考える

第3回キタクマ・ヤッホートレイルは中止に

私のトレイルレースデビュー戦第3回キタクマ・ヤッホートレイルは雨で中止になりました。前日・当日の流れを確認しながら、中止のアナウンスを通して考えたことをまとめてみたいと思います。

タイムスケジュール

前日

前日の土曜は仕事。開催の最終判断が19時とのことだったので終業後自宅に帰り、夕飯食べて少しゆっくり。私がいない日は息子がリビングで寝るのを楽しみにしてる謎。リビングに敷いた蒲団でかいけつゾロリを読み聞かせ。

18:51のアナウンスにて決行とのことだったので20時に、奥矢谷渓谷マザーネイチャーきらりを目指して出発。

片道 約200kmの一人旅。

出発してすぐ近所のドラッグストアでレース用の水と眠気防止用のガムを購入。お腹痛くなってトイレを拝借。どうでもいいですけど皆さんこのタイプのウォシュレット見たことあります?普通のタイプのウォシュレットは電池が切れると作動しなくなって、宝の持ち腐れになりますがこのタイプはボタンを押す際に「カチッカチッ」とすることで自身で発電するので電池切れの心配がないのです(本当にどうでもいい)。

車に戻りShimoQuiRadioを聞くために持ってきたAmazonEchoをセッティングしようと手間取ってるうちに20:20。セブンイレブン加治木木田店で旅のお供を買い、セブンWifiでEchoを無事セッティングでき20:37。Echoのせいで無駄な時間使いすぎ。

加治木ICから高速。高速に乗った途端、車の音でEcho全く聞こえず、持ってきた意味なし。

植木に22:14着。2,280円。22:21高速降りてすぐのガソリンスタンドで給油。会場付近にコンビニないだろうとできるだけ近いところでコンビニ寄ろうとした結果、セブンイレブン山鹿日置店で朝食を調達(結果的に一番近いコンビニではなかった)。

そこからどんどん町から離れていき、23:03奥矢谷渓谷マザーネイチャーきらりに到着。自宅から3時間(うち20分くらいはEcho触ってた)。

到着してすぐトイレの位置を確認しに。ちゃんとトイレあってよかった。前夜祭か楽しそうな声が聞こえてきた。

西原村での車中泊の反省を活かし、今回は寝袋を購入。

ハスラーをフルフラットにし寝袋にしたところ「今回はいける!」と確信するも

まさかの暖かすぎ。チャックを全開にし、ただの薄いマットと化した寝袋で寝ようと試み24時過ぎに就寝。

当日

雨がすごすぎて、3:24目が覚める。↓雨の音

 

 

トイレ行きたいけど大雨の中を傘さして外に出るめんどくささからおしっこ我慢。雷もゴロゴロ鳴り出して中止を覚悟する。

↑のツイートが5:19。ずっとトイレ我慢。

↑5:37。隣の車の人が受付の方に出ていき、戻ってきたと思ったら出ていった。この時点で中止決まってたのかしら?

受付開始10分前の5:50に車を出てトイレへ。スタッフミーティングしていてとても重い雰囲気。中止を確信。

6時ちょうど建物奥の受付に並ぶ。前から10番目だったけど、「ショートの方はこちらに」と言われ先頭に。

案の定「すみません。本日は中止になりました」「ご苦労さまです~」と明るく受付を後に。

これから一人一人に謝らなきゃいけない受付の方かわいそうだなと思った。もう少し手前の時点で中止ってことだけでも伝えてあげたらいいのに。

せっかく設営したテントも片付けを始めてらして本当に残念だったろうなと思います。

6:10にfacebookページにて中止が発表。少し車で待機して6:25に会場を後にする。

6:30 セブンイレブンかもと御宇田店通過(ここがおそらく会場最寄りのコンビニ)。

菊池川はかなりの水量に。

7:30宮原いんたー

8:43 加治木ICで高速降りる。2,280円

8:54 ペトラスで給油。

9:00 帰宅。

お土産

河野ぶどう園の朝ちぎりぶどう

馬刺し 上赤身

漱石のと馬とカレー

夏目漱石が熊本に何の関係があるんだろうと不思議だったんですが、会社の名前なのね。

参加賞

参加賞はかなり充実。こんなにたくさん

救急絆創膏 ラビンエイド

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白十字
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山鹿のたまご 鶏塩たまご麺

AMINO SAURUS gel 01MANGO

杉養蜂園 スティックハニー

マクドナルド 特別招待券

熊本県内の店舗のみ利用可能。

山鹿温泉 さくら湯入場券

トレイルランニング安全・マナーガイド

疑問に思っている点

さて、本題です。

まず、前提として私は今回の中止に関して納得がいっていないわけではありませんし、事前の準備から片づけまでスタッフの皆さんがかなりの努力をしてこられたこと、また今回の中止に対して無念な想いをされていることは重々承知しております。ですので、以下をお読みになって「スタッフの方がよっぽど残念なんです」とかそういったコメントは結構です。今回、私はトレイルレースに参加するのが初めてでこれが普通のことなのか分からないので、普通のことだと教えていただければ、今後はそういうものだと理解してトレイルレースと関わりたいと思いますのでお教えいただけると嬉しいです。

中止の判断と発信のタイミングについて

まず前々日9月7日(金)16:32に以下の投稿がされています。

現在、週末の雨天予報に関しまして、会場および周辺の気象情報の確認を行っております。現在のところ主だった警報や注意報が確認できていないことから、予定通りの開催に向けて準備を進めております。

今後も継続して状況を注視し、安全第一を念頭に参加者への影響や地元の方々のご意見等を含めて総合的に判断をして参ります。

状況は随時大会ウェブサイト、公式キタクマフェイスブックにてご案内致します。

最終判断は、大会前日8日(土)の19時までに決定・ご報告を予定しております。

また、明日の荒木宏太選手クリニックにつきまして、室内での座学を予定しております。

参加を楽しみにしておられる皆様にはご迷惑をお掛けしますがどうぞよろしくお願いいたします。
http://universal-field.com/event/kitakuma-yahho-trail/

中止の判断基準に警報や注意報があるということが理解できます。また最終判断を翌日19時までに行うことが記載されています。

ちなみに前々日の時点での気象協会のウェブサイトで山鹿市の予報を見ると弱いながらも8日からずっと降り続くとされています。

前日の8日になっても予報は変わらず弱雨が続く予報になっています。

8日(土)14:46時点では熊本全域に雷注意報が発令されていました。

その状態で最終判断予告されていた9月8日19時の9分前、18:51に以下の投稿がされています。

【ヤッホートレイル開催決行について】
現在発表されている気象情報と現地状況を総合的に判断を致しまして、明日は予定通りの開催を致します。ただし、明日朝の状況では、コースの短縮、大雨警報が発令された場合、スタート時間の12時間の後倒し、当日の中止発表をせざる得ない状況があることをご理解いただけますと幸いです。その判断は明日の受付時間帯にアナウンスをさせていただきます。明日も雨予報、気温も低いです。雨対策(レインウエアやエマージェンシーシート等)のご準備をよろしくお願い致します。

大雨警報が発令された場合、スタート時間を後倒す、もしくは中止ということが書かれています。

そして当日9日9:10の中止のアナウンスとなります。

【開催中止】第3回キタクマヤッホートレイルにエントリー頂いた皆様へ

この度は標記大会にエントリーを頂き、誠にありがとうございます。

同大会は本日の開催に向け準備を尽くして参りましたが、2日前から続く雨現在発表されている気象注意報より本大会の開催を中止することを決定いたしました。

大会参加賞につきましては、後日郵送をさせていただきます。大会を楽しみにされていた皆様におかれましては、ご期待に沿えず誠に申し訳ありません。

運営事務局としても非常に苦渋の思いです。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

現在発表されている気象注意報というのは、熊本気象台の「過去の警報・注意報発表状況」で確認する限り、5:26と6:09の時点で山鹿市に大雨と雷、菊池市に大雨、雷、洪水が出ているのでこのことでしょう。ですが、前日8日の15:56と21:45の時点で山鹿市に大雨、雷、菊池市に雷が出されていますし、2日前から9日までずっと雨予報でした。

また、ゲストランナーのお天気キャスター栗原めぐみさんの投稿にはこのように書かれています

少し待てば落ち着きます、と伝えたのですが、遅延スタートは集まったランナーの混乱を招くので、ということで中止に
安全を取ったのは、仕方のないことです
山は山でも、コースによって、雨の影響はマチマチ

前日の案内で遅延スタートの可能性もある旨、書かれていましたが「混乱を招く」とのこと。連絡はウェブサイトやfacebookページにて行うことは案内した上で、前日に案内しているのだから大丈夫じゃないかなと思っちゃいます。安全第一なのはもちろんなので、中止の判断自体はどうこういう気はありませんが、前日に遅延スタートの案内をしなければいいのではないでしょうか?

また知人を通して「前日から当日にかけての道の荒れ具合が急だった」いう話を聞きました。2日前からの長雨と当日までの雨予報でこれは予想できなかったのかも気になります。

前日の段階での中止決定のメリットとデメリット

前日の中止が難しいのはデメリットを見てみると理解できます。

主催者

メリット デメリット
余裕を持って翌日に臨める。

中止決定後、開催できる状況だった場合に、クレームが予想される。

(安全第一なのだからしょうがないこと)

  参加賞等の発送にコストがかかる。
  これまで準備してきたものが無駄になる。
  前日に案内したところで見ずに会場に来る人はいるので、当日のスタッフは必要。

地域

メリット デメリット
翌日の準備をする必要がない。 おもてなし等準備していたものの処理が大変。
  大量の宿泊キャンセルや、飲食店の見込みがなくなる。
  温泉やその他観光地など知ってもらう機会がなくなる。

参加者

メリット デメリット
旅費がかからない。

翌日開催できる状態だった場合にがっかり。

(実際には当日の現地の情報など分かりようがない)

時間を無駄にした感がない。  
直前発表よりもがっかり感が軽い。  

直前での中止決定のメリットとデメリット一方で直前で中止すると

直前の中止決定のメリットとデメリット

主催者

メリット デメリット
ギリギリまで判断できる。 がっかり感がハンパない。
会場に来た参加者には参加賞を渡すことができる(送らなくていい)。 前日準備が必要。
  クレームが多くなることが予想される。
  おもてなし等の処理に困る。

地域

メリット デメリット
予定していた宿泊・飲食店は予定通り。 おもてなし等の処理に困る。
周辺の観光も見込める。  

参加者

メリット デメリット
会場で人に会える。 お金と時間を無駄にした感がハンパない。
 

午前6時に中止を告げられても温泉にも入れない。

こんな感じで主催者・地域は直前中止の方が当日中止よりもデメリットが少なく、参加者は前日中止の方が直前中止よりもデメリットが少ない。実際どうか知らないですけど。

自己責任という名の責任放棄

あともう一つ。納得行かない点。これは大部分が鹿児島から一人で参加し、さっさと帰ってきた身としての妬み・僻みの部分が大きいという前提の上で読んでいただければ。

インスタで知人がこんなことを書いていました。

会場に戻り、八方ヶ岳に登りました!! . 下ってきてからは、本来はレース終了後に振る舞う予定だった、だご汁やおにぎりを美人なお姉様方に頂き、たくさんのお土産も頂きました

話によると、「自己責任で」という言葉のもとでコースに入ることを黙認されたようです。受付時間から時間は経っていたでしょうし、コースもある程度は大丈夫になっていたのでしょうが、自己責任と言っておきながらふるまいを提供するというのは、主催者が認めてるとしか私には思えません。

「いやいや、ただ羨ましいだけでしょ?あんたもしたら良かったやん」って思いますかね?でしたら、次回以降はその様にさせていただきます。

いや、それだったら遅延してでも開催できたんちゃいます?って思っちゃいますよね。

本当に中止になったことは残念ですし、準備をしてこられた皆さんのご苦労は計り知れないことと存じます。しかし、せっかくそれだけの準備をされても情報発信のタイミングや方法によっては、大会運営自体に不信感を持たれてしまうという残念な結果になってしまう恐れがあるということは分かっていただきたいです。

また、「トレイルは普通のマラソンと違ってランナー同士が仲がいい」ということを色んな記事等で読んだりしますが、結局は仲間うちで盛り上がっているだけの様に感じます。それが悪いというわけではなく、どういう場所でもそういう形になっていくのはやむおえないことですよね。ただ、こういった場での公平性とはなにかと考えさせられました。

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