ベトナム語

「ほしい」「~したい」だけじゃない「muốn」

先日、某言語交換SNSにてこんな投稿をした(まずはお読みください)。

【tiếng Nhật 】
昨日、あるベトナム人の方がこちらの写真と一緒にこんな文をハロートークにアップしていた。

「chiếc bánh takoyaki này to quá
このたこやきは大きすぎます
chiếc bánh takoyaki này to đến mức muốn ngưng thở luôn
このたこやきは呼吸がやめたいほど大きいです。」

そして日本人の方がその文をこのように修正していた。

「このたこ焼きは呼吸が止(と)まるほど大きいです。」

もし日本語で書くなら私もこう書くだろう。

しかし文の中に"muốn“が入っているため「やめたいほど」と書いてしまったベトナム人の方の気持ちもわかる。

これはとてもおもしろい表現だと思う。

なぜならこの文において、この人は「(たこ焼きが大きすぎて)息ができない」のであって「息を止めたい」訳ではないからです。

しかし、このような表現はよく使うとのこと。

皆さん、このようなmuốnの使い方をする別の表現があれば教えてください。


 

【tiếng Việt】
Hôm qua một người Việt đã viết câu sau trên HelloTalk với bức ảnh sau.

「chiếc bánh takoyaki này to quá
このたこやきは大きすぎます

chiếc bánh takoyaki này to đến mức muốn ngưng thở luôn
このたこやきは呼吸がやめたいほど大きいです。」

Và một người Nhật đã sửa câu này như sau.
「このたこ焼きは呼吸が止(と)まるほど大きいです。」

Nếu bằng tiếng Nhật thì mình viết như thế.

Nhưng mình hiểu cảm giác người Việt đó viết やめたいほど vì trong câu này có từ “muốn”.

Mình nghĩ rằng đây là một biểu hiện rất thú vị.
Bởi vì trong câu này, bạn không thể thở được và không phải là muốn ngưng thở.

Nhưng nghe nói biểu hiện này thường sử dụng.
Xin cho mình biết biểu hiện khác như thế này của “muốn”.

「muốn」は英語でいうところの「want」と同じで

主語+muốn+名詞 で (主語)は(名詞)がほしい という意味です。

vd. Tôi muốn nước.   I want water.  私は水がほしい。

そしてやはり英語と同じで動詞について「~したい」となります。

主語+muốn+動詞 (主語)は(動詞)したい

vd.  Tôi muốn ăn phỏ.   I want to eat pho.  私はフォーが食べたい。

 

そして、この方が書いていた文がこちら

chiếc bánh takoyaki này to đến mức muốn ngưng thở luôn

ngưng thởは「息を止める」なので「muốn ngưng thở」を私は「息をやめたい」として「おもしろい」と評したわけです。

この投稿にはそれほど多くのコメントは付かなかったものの、普通に使う表現だということは分かりました。

が、ここでふと「いや、これは『~したい』という意味ではなく『muốn』の別の用法なのでは?」と思い当たりました。

そこで「越越辞書」を検索してみると1つ目の

何かをしたり、何かを得たりするために、心理的、感情的、または生理学的な必要性を感じる

に続いて

別の状態に変化が起こりそうな兆しがある。

と書いてあるではないですか。例文として「Trời lại muốn mưa.(雨が降りそう)」が書いてあります。

つまり

chiếc bánh takoyaki này to đến mức muốn ngưng thở luôn

こちらの文は

×このたこ焼きは息を止めたいほど大きい

ではなく

○呼吸が止まりそうなほど大きい

だったわけです。

自分にとって当たり前だと思っていた単語に違った側面が見えると世界が広がりますね~。

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