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QOLの評価はできるか?

今日は在宅部門の勉強会に参加してきた。「がん緩和ケアに活かすリハビリテーション・アプローチ」ということで訪問看護・リハのスタッフが受けてきた外部研修の伝達講習でした。タイトルの通り、がん患者に対するリハビリテーションに関する研修だったのですが、その中で「QOLは主観的なもので患者からみた人生の充実度,自分の人生に対する満足度」で「QOLの評価指標はあまりないから“眉間の皺が減った”とか“ナースコールが減った”とかいったもので評価する」という話が出てどうも腑に落ちなかった。

というのも、「患者からみた人生の充実度,自分の人生に対する満足度」なんてものは本人にしか分からないわけで、他人が評価するのはナンセンスではないか。評価値が改善したという結果はただの自己満足なのではないか。といった思いがあったからである。患者のQOLが重要なことに異論はありませんが。。。

で、家に帰ってから妻に話したところ1時間弱、喧々諤々しまして。「主観的なものを評価できないとか言ったら心理学が成り立たなくなる」とか「QOLの評価指標はちゃんとある」だとか「QOLをちゃんと定義すれば評価できる」だとか「評価するのは自己満ではなく、患者本人のため=ケアの向上のため)、さらに言えば後世のため」とか言われ、そもそもQOLの定義がおかしいのではないかという結論に至りました。心理学の博士課程まで通ってた妻には学術的なことでは敵いません。まぁ、学術的なことに限らないんだけど(;´Д`)

ということで、ネットで大量に「QOLの評価」に関する論文をダウンロードしました。

 

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