LED CHAPLIN' 演劇

【感想】LED CHAPLIN’ 3rd session 『檸檬』

【ネタバレ注意】このブログでも散々、宣伝してまいりましたがLED CHAPLIN’ 3rd session 『檸檬』観てまいりました。


ただ、感想を書くのが非常に難しい。まぁ、あくまで一個人の感想として読んでください。

会場の中央公民館には初めて入りましたが、古い感じが原作の雰囲気にとても合っていました。
開場後1番に入場したのですが、舞台前に舞台と同じ高さに50ほどの客席が組んであって2番目の中央に座りました。
正直フルマラソン走った後だったし、原作が小難しいので眠くなるかと思ったのですが、一瞬たりとも集中力を切らすことなく観ることができました。
原作は主人公のモノローグで「死」だったりとか人間のグロイ部分を表現しているんだけど、今回の『檸檬』は主人公(市原大海)の心象を5人の女優の個性を利用して「生」を強調した表現をしていたように思いました。というか、女優5人は「母」だったんじゃないかなと。

以下、感想を箇条書きで
・女優それぞれには役割が合ったような気がして、おとな(福薗)⇔こども(冨吉) 男らしさ(Royji)⇔両性的(ユダ)⇔女らしさ(岩元)といった感じ。ずっと冨吉さんが笑顔だったのがすごく印象的。
・同じ振りをする場面でも綺麗に揃えるのではなく、それぞれがそれぞれの表現をしているように思えてそれが良かった。
・ユダさんすごいっすよね。何考えてるのか分からない。ユダさんの食い気味な台詞数シーンがすごく好き。
・今回のツボは岩元さん。思ってたよりきれいで焦った。
・本を見ながら読んでも、難しい原作をすべてそらんじていたのは本当に尊敬に値する。
・山海塾を観に行ってみたいと思っていたが、今回の公演でその気持ちがさらに強くなった。
・音楽にしろ振りにしろ全て市原さんが考えているんだとしたらとんでもなくすごい。ほんとうに凄い。
・終了時刻がぴったり8時だったことに驚愕した。
・家にあったレモンをポケットに忍ばせていたが、帰るとき皆さん他のお客様とのおしゃべりに花が咲いていたので話しかけることすらできず。
・私は舞台に非日常感を求めておりますが、その点で言えば非常に満足しました。なんとなくですが1日3公演の3公演目じゃなくって3日程の3日目を観てみたかった。というか、あと2回くらい観たいです。
・スタッフとしてLOKEの仮屋園さんやRoyjiさんのご主人、受付になかとばの大毛さんや坂元さん。前列には同じくなかとばの米田さん、平岡さん、下柳田さん、春田さん、赤池さん、齋藤さんがいて芝居以外も楽しめました。演劇人の繋がりのすごさに驚き。

総じて、そんなに鹿児島の演劇界を知っているわけじゃあないですが、これを他の劇団でできるかって言ったらできないんじゃないかと。いや、やれっていったらできるだろうけど、創り上げるに至らないんじゃないだろうか。これで鹿児島での観劇3つ目ですが、それぞれが色を持っててどれも大好きです。もっと公演があればいいのになぁ。

そういえば、チラシに劇団鳴かず飛ばずさんのコントライブのチラシ入ってたなぁ。過去のリメイクって表現を見て「表現さわやかか!!」って一人ツッコンでしまいましたよ。これもまた楽しみですな。

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