演劇

【感想】劇団衛星『珠光の庵』@安國寺

投稿日:2013年4月5日 更新日:

久々に演劇を観た感想を書く。最近サボっていたのできっと演劇関係者の皆さまから変な勘ぐりをされているのではないかと心配している(え?してないって?)。まぁ、あれです。書こう書こうと思っているうちにいつの間にかテンションが下がっていただけです。1月から始めた本の感想も実に14冊分溜まっている。やはり興奮冷めやらぬ内に書かないとダメだということで早速パソコンに向かっているのである(今日はこれを書き終えるまでは寝ちゃいけないことにする)。

今回の公演を知ったのはひょんなことから。facebookで一方的にフォローさせていただいている方のウォールにある日現れた写真。そして

お芝居上演のお知らせです。どうかみなさま茶会席でお会いいたしましょう。

のコピー。芝居でお茶会。ただそれだけでも興味をそそられるのになんと会場が禅寺。即、行くことに決定。

そこから楽しみに待つこと約2ヶ月。とうとう、公演日がやって参りました。会場の場所は分かってたつもりでしたが、携帯のナビで調べると思ってたんと違う!危うく違うお寺に行くとこでした。さつま町の職場を出たのが18時5分、開演が19時ということでギリギリだなぁと焦っているとこういう日に限って車が多い、遅い車が前にいる。開演5分前、やっとナビの指す目的地に着いたと思ったらお寺の裏側。車で入れるような道がない。泣きそうになりながら入り口を探して回り道。本当にぎりぎりで到着。

「こちらで受付」をと別棟に通される。迎えが来るとのことで畳に座って待っていたところ嬉しいことが。「もしかして能瀬さんですか?」とこの公演を知るきっかけとなった方から声をかけられる。まさか自分のことを知ってくださってるとは夢にも思わず、ご挨拶だけでしたがお話できて嬉しかったです。

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しばらく待っていると会場のお寺の方から「まんじゅう知らんか―!」とか「闘茶の練習試合」とか聞こえてきてワクワクが増殖。十分に焦らされた後、小坊主が迎えに来てくれてようやく会場に。会場に入ると本当にお寺。一番奥の席に陣取る。

舞台は室町時代とあるお寺。当時、「もっともいかがわしい遊び」だった闘茶の会から物語は始まる。

あまりネタバレしてもあれなんで、ここからは感想を簡単に。

 

文化とは伝わってきたもの

劇団衛星さんは京都を拠点とする劇団。この『珠光の庵』では47都道府県公演を目指しており今回のツアーで23都道府県での上演とのこと。お茶会演劇の名の通り、芝居の中で観客にお点前を体験してもらうところなど京都の劇団ならではと言える。茶道、お点前と聞くと一般の人からするとハードルが高く感じる。そのハードルを何とも上手に取り払ってくれる。冒頭からふざけ倒す一休。「お茶の席では身分は取り払われる」という言葉通り、将軍、坊主、女性の小坊主、遊女、そして幽霊までが席を共にする。作法をわざと茶化すことで気軽にお点前を経験できるように仕向ける。さすがに将軍が年配の男性の前でブラザートム的な動きをした時には思わず笑ったが。

「歴史の知るところ」と繰り返し言われていたように、その時代に行われていた風習が後世に残っているかはその時点ではわからない。しかし、残ってきたものが現在文化と言われるものなのだろう。それをいかに文化として伝えていくか。おそらく衛星さんは、文化を直接的に、意識的に残そう、伝えようとはしていないのだろうと思う。「これが京都の文化だ。すごいだろう。」ではなく、演劇を通じてお点前、お茶会に触れるきっかけを作っている。その中で、観客がそういった文化に少しでも興味を持ってくれたらいいなと思ってるのではないかと感じた。

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パンフレットと一緒に、頂いたお抹茶とお菓子のお見せのパンフレット。これもまた文化に触れるきっかけ。

お寺という空間が最高だった

『珠光の庵』はほとんどの公演が公共ホールの和室で行われているそうです。しかし、今回の会場は本当のお寺。演劇というものはどこでもその世界を表現できるものなのでしょうが、やはりお寺を舞台とする物語をお寺で観ることができたということが非常に稀な経験でした。数回、会場が真っ暗になったのですが、真っ暗なお寺のあの空気。そして、禅寺で体験する坐禅、お点前。本当にいい経験をさせていただきました。

 

 

 

ここからは余談。

1.お点前の時、なんだかお茶の先生っぽいマダムがいて、一休がそのマダムの方を気にしていた感じがしてなんだか面白かった。

2.会場には一休が毛筆で書いたいろんな言葉が貼ってありました。「にんげんだもの」とか「いつやるの」「今でしょ」とかたくさん面白いのがありましたが、一番のツボは「闘強導夢」。新日本プロレスかっ!

3.会場の対角線にきれいなお姉さんが座ってらして、芝居みるふりしてお姉さん見てました。9割り方女性のお客さんでしたがステキな方が多かったですね。

4.所作が良かった。お点前のところはもちろんなんだけど、それ以外の場面でもそれぞれに所作があって綺麗だった。遊女が将軍を扇ぐ手の動きが良かった。その時のゆっくりなまばたきも良かった。

ということで、今回の感激でお茶会と坐禅に興味を持ちました。会場の安國寺では毎週日曜6時半から坐禅会があるらしく、一回行ってみようかしらと思っています。お茶もなんだかかっこいいよね(ただのミーハー)。

鹿児島公演は今日で終わってしまったのですが、幸いな事に今週の土日に都城公演があるではありませんか。鹿児島から近いですよ!この機会に是非足をお運びください。また鹿児島来ないかなぁ。衛星さんの他の芝居も見てみたいなぁ。

【宮崎公演】
日時:2013年4月6日(土)19:00
7日(日)13:00
受付開始は30分前からとなります。
各回30席限定
会場: 都城市総合文化ホール 和室(宮崎県都城市北原町1106-100)

今後の上演予定 珠光の庵
http://www.jukou.info/

 

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