日記・考察

地域からの言葉と自己肯定感

今日(日付変わったので性格には昨日)の南日本新聞で「地域からの言葉」という記事が載っていた。

その記事によると、2013年度の全国学力テスト結果の意識調査で自己肯定感を問う「自分にはよいところがあると思う」と答えた子が鹿児島県では7割~8割弱おり、これは全国平均よりもやや多いそうだ。

また、「地域の大人からほめられたことがある」子が小6で7割超、中3で6割いて全国平均よりも高い一方で、「地域の大人から注意されたことや他の子が注意されているのを見たことがある」子は3割超~5割弱と全国平均よりも低いとのこと。

「地域の大人」の定義はよく分からないが、ちょっとした事がトラブルになりかねない難しい時代に、3~5割もの子が注意されたことがあるということが個人的には驚きである。

ほめられたことがある子が多いことは鹿児島の子が地域に育てられている証拠であろう。今はどうか分からないが、私が子どもの頃は公民会でのお祭りやお神輿、十五夜の相撲大会、運動会に町子連(公民会対抗のソフトボール大会)など地域の方々と触れ合う機会がとても多かった。公園が少なくなって子どもが遊ぶところがなくなったり、近所付き合いが減って人間関係が疎遠になったと言われているが、鹿児島においては鹿児島市を除いては(ちょっと広げて霧島市、薩摩川内市の市街地くらいまで)そんなに昔と変わっていないんじゃないかと思う。

あと、自分にとって「習い事」が地域との関わりという点において非常に重要な役割を果たしていたように思う。水泳、そろばん、習字、サッカー、学習塾に器楽部。本当にたくさんの習い事をしていたが、そこでたくさんの人に出会った。先生の年齢や性別も様々だったし、周りの子どもも年下から同級生、年上まで本当に色んな人と関わることができた。そんな環境の中で、褒められたり、怒られたりしながら様々なコミュニケーション能力を身につけ、自己肯定感も同時に身についたように思う(それが今のアウェー地帯に1人で飛び込む性格に繋がっているんだろう)。そういった意味では、方法はどうあれ子どもの内から様々な人と関わることが、地域からの言葉を浴びるチャンスになることは間違いない。

 

平成25年度 全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果資料:国立教育政策研究所 National Institute for Educational Policy Research
http://www.nier.go.jp/13chousakekkahoukoku/index.html

※意識調査はどこにあるか見つけられませんでした(;´Д`)

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