※注 正解は正式なものではありません。正確な解答は主催者の発表をお待ちください。
解説に関しても私が個人的に書いているだけですので悪しからず。
おかしなところがあればご指摘いただけると嬉しいです。
一般社団法人全国保育士養成協議会
http://www.hoyokyo.or.jp/exam/pasttest/index.html
問1 次の文は、わが国における第二次世界大戦後の社会的養護に関する記述である。適切な記述を◯、不適切な記述を✕とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 昭和22(1947)年に「児童憲章」と「児童福祉施設最低基準」が公布された。
B 第二次世界大戦後の昭和23(1948)年、厚生省による全国孤児一斉調査において、およそ12万人もの孤児が報告された。
C 堀文次が昭和25(1950)年にホスピタリズムに関する論文を発表した。
D 1960年代の高度経済成長による都市化、核家族化、地域社会の変容等の社会構造の変化により、離婚、親の行方不明、親の長期入院等を原因とする要保護児童が多く生み出された。
(組み合わせ)
ABCD
1◯◯✕✕
2◯✕◯◯
3✕◯◯◯
4✕◯✕✕
5✕✕◯✕
【私の解答】4
【正解】3
【解説】
児童憲章の制定は昭和26年(1951年)5月5日。児童福祉施設最低基準の制定は昭和23年(1948年)。
問2 次の文のうち、児童養護施設等の社会的養護の課題に関する検討委員会・社会保障審議会児童部会社会的養護専門委員会による「社会的養護の課題と将来像」(平成23年7月)における「市町村の子育て支援施策と社会的養護の連携」の記述として誤ったものを一つ選びなさい。
1 市町村が把握した比較的軽微なケースは、市町村の子育て支援サービス等を活用して対応し、困難なケースは、要保護児童として、児童相談所に連絡され、社会的養護のシステムに結びつけられる
2 要保護児童と要支援児童については市町村の要保護児童対策地域協議会が担当し、特定妊婦については市町村の保健所が担当することで、役割分担をより明確にし、専門性に特化した支援を行う。
3 社会的養護の施設等が、家族支援やアフターケアを含めた地域支援を行い、そのままでは保護者に監護されることが不適当な要保護児童となる児童を、支援を受けながら保護者による養育を続けられるよう支援児童として支えていく。
4 市町村の自動家庭相談や子育て支援事業等と、都道府県等の児童相談所を中心とした社会的養護は、一連につながるものであり、密接に連携して推進する必要がある。
5 施設等を退所して家庭復帰の後には、市町村のネットワークでの見守り、継続的支援に結びつけられていく。
【私の解答】3
【正解】2
【解説】
厚生労働省 社会的養護の課題と将来像
1.基本的考え方
(4)市町村の子育て支援施策との連携
③市町村の子育て支援施策と社会的養護の連携
・市町村の「要保護児童対策地域協議会」では、要保護児童の適切な保護や、要支援児童、特定妊婦に適切な支援を行うために、情報交換、支援内容の協議が行われる。
<参考>
社会的養護の課題と将来像 |厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001j8zz.html
問3 次の文のうち、「児童養護施設運営指針」(平成24年3月 厚生労働省)における「権利擁護」の記述として不適切な記述を一つ選びなさい。
1 子どもの意向を把握する具体的な仕組みを整備し、その結果を踏まえて、養育・支援の内容の改善に向けた取組を行う。
2 入所時に、施設で定めた様式に基づき養育・支援の内容や施設での約束ごとについて、子どもや保護者等にわかりやすく説明する。
3 権利ノートやそれに代わる資料を使用して施設生活の中で守られる権利について随時わかりやすく説明する。
4 子どもの基本的人権の保障は、自己責任が前提であることを十分に理解できるように説明する。
5 苦情解決の仕組みを確立し、子どもや保護者等に周知する取組を行うとともに、苦情解決の仕組みを機能させる。
【私の解答】4
【正解】4
<参考>
厚生労働省 児童養護施設運営指針
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/syakaiteki_yougo/dl/yougo_genjou_04.pdf
問4 次の文は、児童相談所に関する記述である。適切な記述を◯、不適切な記述を✕とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 児童相談所は、各都道府県、政令指定都市、中核市に設置義務がある。
B 児童相談所の設置は、人口20万人に1か所程度とされており、平成23年12月現在、全国に635か所設置されている。
C 平成23年度、全国の児童相談所の相談受付研修の相談の種類で、最も多いのは児童虐待相談等を含む「養護相談」である。
D 児童相談所で行われる判定の為の診断には、「社会診断」、「心理診断」、「医学診断」、「行動診断」、「その他の診断」がある。
(組み合わせ)
ABCD
1◯◯◯✕
2◯◯✕◯
3◯✕✕✕
4✕✕◯◯
5✕✕✕◯
【私の解答】5
【正解】5
【解説】
A 中核都市にも設置は可能だが、設置義務はない。
B 50万人に1か所程度とされており、平成23年12月現在206か所。
C 最も多いのは「障害相談」で185,853 件(構成割合 48.2%)。次いで「養護相談」が107,511件(同27.9%)、「育成相談」が 51,751 件(同 13.4%)。
<参考>
児童相談所の運営指針について|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/dv-soudanjo-kaisei.html
平成23年度全国児童相談所一覧|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/dv30/h23.html
平成23年度 福祉行政報告例の概況|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/gyousei/11/
問5 次の文は、「里親委託ガイドライン」(平成23年3月 厚生労働省)に関する記述である。適切な記述を◯、不適切な記述を✕とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 施設入所が長期化している乳児院入所児童の措置変更を行う場合は、原則として、里親委託への措置変更を検討する。
B 子どもが里親委託に対して明確に反対の意向を示している場合や、保護者が施設入所は承諾するが里親委託に明確に反対している場合(児童福祉法第28条措置は除く)は、当面、施設措置を検討する。
C 里親委託にかかる児童との適合の調整の期間は短くても1年程度を目安とする。
D 障害のある子どもが里親に委託されている場合は、障害児通所支援を受けることはできない。
(組み合わせ)
ABCD
1◯◯✕✕
2◯✕◯✕
3◯✕✕◯
4✕◯✕◯
5✕✕◯✕
【私の解答】1
【正解】1
【解説】
C 5.里親への委託(1)里親委託の共通事項 ① 里親家庭の選定(マッチング)において、「一定の期間」とあるが、具体的な期間は述べられていない。
D 7.里親家族への支援
(8)社会的養護を必要とする障害のある子どもの支援
里親に委託されている子どもが障害を有している場合に、その保護がより適切に行われると認められる場合は、障害児通所支援を受けさせ、又は情緒障害児短期治療施設に通所させることができることとされている。
<参考>
里親委託ガイドラインについて 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/syakaiteki_yougo/dl/yougo_genjou_11.pdf
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