劇団鳴かず飛ばず 演劇

劇団鳴かず飛ばず第13回公演「ダブリンの鐘つきカビ人間」を観てきた

この日を心待ちにしておりました。劇団鳴かず飛ばずの久々の公演。感想を先延ばしにすると忘れちゃう&ブログのアクセスログでプレッシャーを掛けられて当り障りのないことしか書けなくなるので久々に当日アップです。

とはいえ、私にとっては「家を出てから帰り着くまでが観劇」なのでさっさと感想書きたいのはヤマヤマですが家を出るとこからスタートです。

やっぱり演劇観るわけですし、知り合いに会うかもということでオシャレをしたいですよね。そして、この前買ったほぼ日のTシャツを着たいわけです。というわけで、ここぞとばかりにおろしちゃいました。ほんで、ここ最近は必ずと言っていいほど短パンスタイルだったのですが、今日はなんだかジーパン気分。久々にジーパン(UNICLO製。激安)を穿き妻に「どう?」と聞いたところ「暑苦しいから3回折り曲げてみ」と言われる(ロールアップされていたのはそのためです)。

2014-08-11 22.59.55

14時半過ぎに家を出てJRで鹿児島駅へ。道中は図書館で借りた村上春樹の『パン屋再襲撃』を読む。鹿児島駅に着き時間があったので歩く。事前に考えていた寄り道コースはマルヤだったのだけれど、そういえばとこちらの書き込み

を思い出し、レトロフトチトセビルのtawarayaさんへ。こちらの記事でもしつこく書いたように前々から欲しくて堪らないカレンブロッソの草履を眺めていたのですが、美人女将の「よかったら履いてみてくださいね」の後に言った台詞にビックリ。「のせさんですか?」いやはや、こちらは落語の会場やお店のブログ等で拝見しておりましたので存じ上げておりましたが、まさかあちらが私なんかのことをご存知だとは、ましてや名前を呼ばれるとは思ってもいなかったのでかなり挙動不審になりました。が、正気を取り戻し着物や草履の話をしてたらいつの間にか結構ぎりぎりの時間に。今週末に浴衣を着る予定があったこともあり(テンションも上がっておりましたので)、草履買いそうになりましたがデザインをオーダーできるとのこと、また今度ゆっくりお邪魔することにしておいとま(ここ本日のピークですw)。

そうして開演15分前に会場の中央公民館入り。

2014-08-17 15.46.33

前から2列目中央の右端に陣取る。

今回の「ダブリンの鐘つきカビ人間」は後藤ひろひと作、G2演出でこれまでに2回公演されている作品です。私は片桐仁、中越典子主演の再演(2005年11月25日(金) 広島:アステールプラザ 大ホール)を観てます(ただの自慢です)。

ダブリンの鐘つきカビ人間
http://www.g2produce.com/parco/dkk2/top.html
2014-02-27 22.06.16

とはいえ、あまり作品のことを覚えているわけでもなければ、演劇について語りうる知識も持っておりませんのであいかわらずただの感想でしかないのですが、以下箇条書きでお送りします。

・前説 ザリガニのぷーやんよりもハイテンションの栫さんに面食らう。ぷーやんは「ハサミを打って」だの「ブラックタイガージョーク」だのブレない。てっきり中崎くんだと思っていたのだが、パンフに名前がない。facebookに投稿された写真を見ても誰か分からない。あれ、誰でした?

・途中の時事ネタブラックジョークが効いてたが、ここには書けない。

・冒頭の師長の乗ってきたバスのことはもっと書けない。「ぐでたま」と「お前にサンが救えるか」は今ググって意味がわかった。

・「ぺんてる」好き。青の(5B)の補色は間違いなくオレンジ(5YR)らしい。

・今回の平岡はヤバすぎた。網タイツで剣をなでなではアカン。いつもPTAから苦情が来ないかヒヤヒヤしながら楽しませている。右目下のホクロが最高。ゲロッパの時のイカレ具合も最高。そろそろ演出に怒ったほうが良い。

・群馬水産高校というナンセンス。群馬水産高校校歌の歌詞は下記参照。宇都、平岡の掛け合いにめっちゃ笑った。これ原作もあったんだなぁ。

群馬水産高等学校 - ひろペディア - Seesaa Wiki(ウィキ)
http://seesaawiki.jp/w/king_i/d/%B7%B2%C7%CF%BF%E5%BB%BA%B9%E2%C5%F9%B3%D8%B9%BB

・後藤ひろひと作品でお馴染みのうま。どんなうまが出てくるかを楽しみにしていましたが、結果うまよりもそれを乗りこなす白賀さんに圧倒されました。白賀さんは演劇ユニットノヴァの刺し身の『イヌと肉』『MOTHER』の落ち着いた演技しか見たことなかったので今回のはじけた感じがとても良かったです。「何だこの仕掛け」って「仕掛け」ってww

・うまズボン下ろしながら下手にはけるんじゃない。冷やっとしたわ。

・どうでもいいけどポーグマホーンってどんな意味なんだろうと思ったらゲール語で「クソ食らえ」ですって(下記参照)

ポーグマホーン - ひろペディア - Seesaa Wiki(ウィキ)
http://seesaawiki.jp/w/king_i/d/%A5%DD%A1%BC%A5%B0%A5%DE%A5%DB%A1%BC%A5%F3

・ヨーロッパカッパエビってメモがあるんだけど何だっけ?グリマー、アンデルサーのくだり

・侍従長の狂い具合がハンパなくって客がひいてた(褒めてます)。本家の公演をあまり覚えていないので比較して見る気は全くなかったのですが、2場面広島で見た公演を思い出した。花牟礼さんの狂気具合が大好きな俳優の一人中山祐一朗バリだった。特に最後の機関銃打つところ。

・以下、全部ギャグについてのメモしかないのでもう割愛。なかとばのギャグは好きなんだけど、今回は多すぎたんじゃないかと。テンポがいいから飽きないんだけど、緊張と緩和の緩和が多すぎて、この作品の残酷さというか救いようのなさが有耶無耶にされている感じが。客が笑う雰囲気になりすぎてて、シリアスな部分でも笑いが起きる。ラスト前のカビ人間が死ぬシーンしかシリアスさを感じず2時間あっという間だったけど、コント公演を観に来た印象。

・今回、大江戸ロケットぶりのオリジナルではない作品。ひょっとすると、なかとばはオリジナルじゃないほうがいいんじゃないかと思う部分もあり。というのも、(前にも書いたかもしれないけど)役者としての米田くんが大好きなのですが、オリジナルだと米田くんが書いているので自分の役が太ってるだとかふざけてるだとかそんな役ばっかりで(それはそれで面白くはあるのだけれど)、大江戸の時のようなかっこいい役や今回のような深みのある役にならないのが不満。あと、米田くんが書いている時点であて書きの様になっていて、意外な演技が見られない。

・某氏が「鹿児島で一番うまい」と言っていた牧元さんは本当によかった。これまでお休みされていたのがもったいない。応援したい俳優さんがまたひとり増えた。

・今回、ダブルキャストということで両方見れたら一番良かっただんけど結果的にCAST Bを観に来たつもりがCAST Aだった。結果的に米田くんの父と平岡さんの司祭が見られたのは良かったが、春田のおさえ、クロードさんの司祭が見られなかったのが残念である。ってか、大城は侍従長いけるの?(笑)ダブルキャストってとても大変だと思うのですが、自分がもう一つのパートでやる役と絡むシーンが一番難しいんじゃないかと見てて思いました。春田と斉藤さんのシーン特に。

・あ、黒ひげ危機一発で児玉さんがまばたきしなかったのがキモかったです♡あと、皆が病気治る中、髭は消えないんだなと思ったら鳥病だったということに今気づきました。

・そういえば、これまでなかとばって女性が数的にも印象的にも目立ってた気がしますが今回は男性陣が頑張ってましたね。

・20140304の初稽古から丸5ヶ月ここまで本当に一生懸命努力されてきたことに敬意を表します。間違いなく鹿児島の演劇を引っ張っているのはなかとばだと思っております。また次回も楽しみにしてます。本当にお疲れ様でした。

感想以上------------------------------------------------------

公演終わり、アンケート書いて会場を後にしようと席を立つ。毎回そうなんだけど恥ずかしくて会場出たところにいる演者の皆さんと会話ができないどころか目さえ合わせられない。別にすかしてるわけでもなんでもなく本当は何か声かけたいんだけど恥ずかしくってできない。結果そそくさと退散してしまうのだけど、今回は牧元さんの笑顔だけは見れた。

余韻を噛み締めながら鹿児島駅へ。余韻を噛み締めてるつもりが、今我が家でブレイク中の「ようかい体操第一」をくちづさんでしまう自分が嫌。

鹿児島駅のホームにてパンフレットを眺めていたところ、なぜか自分の名前が書かれていることに気づき驚愕。何もしてないのです恐れ多いですわ。帰りのJRも村上春樹の『パン屋再襲撃』を読みながら揺られる。19時過ぎに無事帰宅。今日も良い観劇でした。

 

折込チラシに気になるのいくつか。

1.アクティス鹿児島校発表公演 第1段『ハートブレイクホスピタル』
http://www.active-hakata.co.jp/information/

米田くん演出ですって!

2.DENGEKI vol.3|熊本の若手演劇バトル
http://dengeki.main.jp/sanka/index_kekka.html

DENGEKIとは九州の真ん中・熊本で若手演劇NO.1を決めるイベント。会場投票で最優秀作品を決めるんですって。なかとばが鹿児島から唯一の出場。

3.演劇集団宇宙水槽「嘘に関する3つのうわさ」
http://cosmorium.chesuto.jp/e1169996.html

毎回観に行きたいと思いながらも一度も見れてない宇宙水槽(コスモリウムと読みます)。次回こそは。

togetterまとめ

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