01保育原理 保育士 平成30年保育士試験(前期)

保育原理 問16~20 平成30年保育士試験(前期)

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※注 解説は私が個人的に書いているだけですので悪しからず。おかしなところがあればご指摘いただけると嬉しいです。

一般社団法人全国保育士養成協議会
http://www.hoyokyo.or.jp/exam/pasttest/index.html

 

この記事に書いてあること
  1. 問 16 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」のオ「家庭及び地域社会との連携」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
  2. 問 17 次の文は、倉橋惣三に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
  3. 問 18 次の文のうち、「保育所保育指針」第7章「職員の資質向上」の一部として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
  4. 問 19 次の表は、年齢区分別の保育所等利用児童の人数と割合(保育所等利用率)を示したものである。この表を説明した記述として誤ったものを一つ選びなさい。ただし、ここでいう「保育所等」は、従来の保育所に加え、平成 27 年4月に施行した子ども・子育て支援新制度において新たに位置づけられた幼保連携型認定こども園等の特定教育・保育施設と特定地域型保育事業(うち2号・3号認定)を含むものとする。
  5. 問 20 次の文は、日本の保育の現状と課題に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 
  6. おすすめ参考書

問 16 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」のオ「家庭及び地域社会との連携」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

子どもの( A )を踏まえ、家庭及び地域社会と連携して保育が展開されるよう配慮すること。その際、家庭や地域の機関及び団体の協力を得て、地域の( B )、人材、行事、施設等の( C )を積極的に活用し、豊かな生活体験を始め( D )の充実が図られるよう配慮すること。

【語群】
ア 生きる力  イ 生活の連続性  ウ 小学校   エ 自然       オ 資源
カ 遊び    キ 文化財     ク 保育内容  ケ 今後の義務教育

(組み合わせ)
  A B C D
1 ア ウ オ カ
2 イ エ オ ク
3 イ エ キ ア
4 ケ ウ キ ク
5 ケ キ オ カ

【私の解答】2 ◯正解

思考過程:Aは生活の連続性でイ。Bは自然でエ、Cは資源でオ。なので2。Dの保育内容も違和感なし。

【正解】2

【参考】保育所保育指針 第4章「保育の計画及び評価」のオ「家庭及び地域社会との連携」

オ 家庭及び地域社会との連携

子どもの生活の連続性を踏まえ、家庭及び地域社会と連携して保育が展開されるよう配慮すること。その際、家庭や地域の機関及び団体の協力を得て、地域の自然、人材、行事、施設等の資源を積極的に活用し、豊かな生活体験を始め保育内容の充実が図られるよう配慮すること。

問 17 次の文は、倉橋惣三に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 児童文化に関心を持ち、『キンダーブック』の 1927(昭和2)年の創刊・編集に携わったり、「お茶の水人形座」を創設するなど人形芝居を保育界に広めた。
B 子どもの生き生きしさや心持ちを大切にし、子どもの生活の中に保育者が教育目的を持ちながら近づき、その生活が充実するように導く「生活を生活で生活へ」という説を提唱した。
C 1934(昭和9)年発刊の『幼稚園保育法真諦』において、子どもの興味に即した主題を持たせながらその生活や活動をさらに発展させるような保育方法として「誘導」の考え方を提唱した。
D 戦後は教育刷新委員会の委員となり、「幼稚園教育要領」の作成に関わるなどし、戦後の新教育の建設に貢献した。

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○

【私の解答】1 ○正解

思考過程:Bが◯なのは分かる。となると、Cは◯。Dは×。Aは◯かな

【正解】1

【解説】

D 幼稚園教育要領ではなく保育要領

問 18 次の文のうち、「保育所保育指針」第7章「職員の資質向上」の一部として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 子どもの最善の利益を考慮し、人権に配慮した保育を行うためには、職員一人一人の知識並びに保育所職員としての職務の自覚がその基盤とならなければならない。
B 施設長は、職員及び保育所の課題を踏まえた保育所内外の研修を体系的、計画的に実施するとともに、保育観に関する職員への恒常的指導に努めなければならない。
C 職員は、子どもの保育及び保護者に対する保育に関する指導が適切に行われるように、自己評価に基づく課題等を踏まえ、保育所内外の研修等を通じて、必要な知識及び技術の修得、維持及び向上に努めなければならない。
D 職員一人一人が課題を持って主体的に学ぶとともに、他の職員や地域の関係機関など、様々な人や場との関わりの中で共に学び合う環境を醸成していくことにより、保育所の活性化を図っていくことが求められる。
 
(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ○
5 × × ○ ○

【私の解答】5 ○正解

思考過程:CとDが◯なのは分かる。となると4か5。BはCとの対比である文言な気がするので×。

【正解】5

【参考】「保育所保育指針」第7章 職員の資質向上

第一章(総則)から前章(保護者に対する支援)までに示された事項を踏まえ、保育所は、質の高い保育を展開するため、絶えず、一人一人の職員についての資質向上及び職員全体の専門性の向上を図るよう努めなければならない。

1 職員の資質向上に関する基本的事項

職員の資質向上に関しては、次の事項に留意して取り組むよう努めなければならない。

(1) 子どもの最善の利益を考慮し、人権に配慮した保育を行うためには、職員一人一人の倫理観、人間性並びに保育所職員としての職務及び責任の理解と自覚が基盤となること。

(2) 保育所全体の保育の質の向上を図るため、職員一人一人が、保育実践や研修などを通じて保育の専門性などを高めるとともに、保育実践や保育内容に関する職員の共通理解を図り、協働性を高めていくこと。

(3) 職員同士の信頼関係とともに、職員と子ども及び職員と保護者との信頼関係を形成していく中で、常に自己研鑽に努め、喜びや意欲を持って保育に当たること。

2 施設長の責務

施設長は、保育の質及び職員の資質の向上のため、次の事項に留意するとともに、必要な環境の確保に努めなければならない。

(1) 施設長は、保育所の役割や社会的責任を遂行するために、法令等を遵守し、保育所を取り巻く社会情勢などを踏まえ、その専門性等の向上に努めること。

(2) 第四章(保育の計画及び評価)の2の(1)(保育士等の自己評価)及び(2)(保育所の自己評価)等を踏まえ、職員が保育所の課題について共通理解を深め、協力して改善に努めることができる体制を作ること。

(3) 職員及び保育所の課題を踏まえた保育所内外の研修を体系的、計画的に実施するとともに、職員の自己研鑽に対する援助や助言に努めること。

3 職員の研修等

(1) 職員は、子どもの保育及び保護者に対する保育に関する指導が適切に行われるように、自己評価に基づく課題等を踏まえ、保育所内外の研修等を通じて、必要な知識及び技術の修得、維持及び向上に努めなければならない。

(2) 職員一人一人が課題を持って主体的に学ぶとともに、他の職員や地域の関係機関など、様々な人や場との関わりの中で共に学び合う環境を醸成していくことにより、保育所の活性化を図っていくことが求められる。

問 19 次の表は、年齢区分別の保育所等利用児童の人数と割合(保育所等利用率)を示したものである。この表を説明した記述として誤ったものを一つ選びなさい。ただし、ここでいう「保育所等」は、従来の保育所に加え、平成 27 年4月に施行した子ども・子育て支援新制度において新たに位置づけられた幼保連携型認定こども園等の特定教育・保育施設と特定地域型保育事業(うち2号・3号認定)を含むものとする。

表 年齢区分別の保育所等利用児童の割合(保育所等利用率)

  平成 28 年4月  平成 27 年4月
3歳未満児(0~2歳) 975,056 人 (32.4%) 920,840 人 (29.7%)
うち0歳児  137,107 人 (14.2%)  127,562 人 (12.5%)
うち1・2歳児 837,949 人 (41.1%)  793,278 人 (38.1%)
3歳以上児  1,483,551 人 (47.0%)  1,452,774 人 (46.0%)
全年齢児計 2,458,607 人 (39.9%)  2,373,614 人 (37.9%)

(保育所等利用率:当該年齢の保育所等利用児童数 ÷ 当該年齢の就学前児童数)
出典:厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ(平成 28 年4月1日)」(平成 28 年9月2日発表)による

1 平成 28 年4月の全年齢児の保育所等利用率は、前年と比べて高くなっている。
2 平成 28 年4月の保育所等利用率は、0歳児、1・2歳児、3歳以上児のすべてにおいて前年と比べて高くなっている。
3 平成 28 年4月の保育所等利用率において、前年と比べて一番比率が高くなったのは0歳児である。
4 平成 28 年4月の3歳未満児の保育所等利用率は、3歳以上児の保育所等利用率と比べて低い。
5 平成 28 年4月の全年齢児の保育所等の利用児童数と利用率は、両方とも前年と比べて高くなっている。

【私の解答】3 ○正解

思考過程:0歳児の1.7↑、1・2歳児が3.0↑、3歳以上児が1.0%↑なので一番比率が高くなったのは1・2歳児

【正解】3

【参考】厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ(平成 29 年4月1日)」

問 20 次の文は、日本の保育の現状と課題に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 

A 外国籍の子どもを保育所に受け入れて保育する際には、国籍や文化の違いを認め、互いの文化を理解し、それぞれの持つ文化の多様性を尊重する多文化共生の視点が求められる。
B 小学校教育との連携は、主に学童保育の問題が中心的課題であり、保育と小学校以上の教育とは異質な面が多いため、学習面での連続性は考えず保育の独自性を追求することが今後の課題である。
C 就学に向けて、保育所の子どもと小学校の児童との交流、職員同士の交流、情報共有や相互理解など小学校との積極的な連携を図ることが求められている。

(組み合わせ)
  A B C 
1 ○ ○ ×
2 ○ × ○
3 × ○ ○
4 × ○ ×
5 × × ○

【私の解答】2 ◯正解

思考過程:Aは◯。Bは連続性は不可欠なので×。Cも◯。

【正解】2

おすすめ参考書

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