06保育の心理学 保育士 平成29年保育士試験

保育の心理学 問11~15 平成29年保育士試験(前期)

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※注 解説は私が個人的に書いているだけですので悪しからず。おかしなところがあればご指摘いただけると嬉しいです。

一般社団法人全国保育士養成協議会
http://www.hoyokyo.or.jp/exam/pasttest/index.html

問11 次の文は、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の(6)「おおむね4歳」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

全身の( A )が発達し、体の動きが巧みになる。(中略)目的を持って行動し、つくったり、かいたり、試したりするようになるが、自分の( B )を予測して不安になるなどの葛藤も経験する。仲間との( C )が強くなる中で、けんかも増えてくる。その一方で、決まりの大切さに気付き、守ろうとするようになる。感情が豊かになり、身近な人の気持ちを察し、少しずつ自分の( D )たり、我慢ができるようになってくる。

【語群】
ア バランスを取る能力  イ 協応動作      ウ 得意や不得意
エ 行動やその結果    オ 競争心       カ つながり
キ 要求伝達を高め    ク 気持ちを抑えられ

(組み合わせ)
A B C D
1 ア ウ オ キ
2 ア ウ カ ク
3 ア エ カ ク
4 イ ウ オ キ
5 イ エ オ ク

【私の解答】3 ◯正解

思考過程:Bは得意や不得意を「予測して」はおかしいのでエ。Cはカだろう。よって3。

【正解】3

【参考】

第2章 子どもの発達

2 発達過程

(6) おおむね4歳

全身のバランスを取る能力が発達し、体の動きが巧みになる。自然など身近な環境に積極的に関わり、様々な物の特性を知り、それらとの関わり方や遊び方を体得していく。想像力が豊かになり、目的を持って行動し、作ったり、描いたり、試したりするようになるが、自分の行動やその結果を予測して不安になるなどの葛藤も経験する。仲間とのつながりが強くなる中で、けんかも増えてくる。その一方で、決まりの大切さに気付き、守ろうとするようになる。情感が豊かになり、身近な人の気持ちを察し、少しずつ自分の気持ちを抑えられたり、我慢ができるようになってくる。

平成20年版 保育所保育指針(厚生労働省告示第 141 号) 第2章(抜粋)

問12 次の文は、子どもの生活における片づけについての記述である。
( A )~( D )にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

片づけは、保育所での生活を過ごしやすくするために必要な( A )の一つである。2・
3歳児クラスではまず保育士が声をかけ、( B )を示すなどして取り組まれていく。そして、一つの遊びから次の遊びに移る前には片づけることを繰り返し促したり、子どもの( C )に伴って、玩具の片づけ方を図示したりして片づけの( D )が獲得されるよう配慮していく。

(組み合わせ)
A     B     C      D
1 意識行動  モデル  認知発達  フレーミング
2 生活行動   指示   身体発達  フレーミング
3 生活行動  モデル  認知発達   スクリプト
4 意識行動   指示   身体発達  フレーミング
5 意識行動  モデル  身体発達   スクリプト

【私の解答】3 ◯正解

思考過程:意識行動なんて言葉つかわんしAは「生活行動」だろう。Bは「指示を示す」だと言葉がおかしいので「モデル」。となると3しか残らないが、C「認知発達」、D「スクリプト」も違和感ないのでOK

【正解】3

【解説】
・スクリプトは元々台本の意。転じて流れや手順。

問13 次の記述に該当する用語として正しいものを一つ選びなさい。

・ 環境自体が人の関わり方の手がかりをもっている、と捉えている。
・ 環境を通して行う保育においては、子どもが自然と「~したくなる要素」をもっていることを意味する。
・ アメリカの知覚心理学者であるギブソン(Gibson, J.J.)によって提唱された。

1 アルゴリズム
2 インクルージョン
3 エンパワメント
4 アドボカシー
5 アフォーダンス

【私の解答】5 ◯正解

思考過程:有無を言わさずアフォーダンス。

【正解】5

【解説】
1.定型化した手順・やり方
2.それぞれの特性が認められ一体化している状態
3.個々の持っている潜在能力を発揮できるように働きかける・援助すること
4.代弁すること

問14 次の文は、子どもの自立に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

社会化の過程の初期段階に( A )の確立が位置づけられる。食事・排泄・睡眠といった人間の生理的活動を( B )に統制することを学ぶ。身辺自立の過程は、手の技能、認知の発達、( C )、生活経験のあり方などと深く関わる。その基盤となるのは、大人との間の信頼関係、適切な行動モデルの観察によるため、子どもの( D )を尊重してこそ、自立への歩みとなる。

【語群】
ア 他者との社会的相互作用  イ 基本的生活習慣
ウ 社会的に承認される様式  エ 生体リズムに対応した様式
オ 仲間関係の発達      カ 自我の発達
キ 自発性や自尊心      ク 手指の巧緻性や協応性

(組み合わせ)
A B C D
1 ア ウ オ キ
2 ア ウ カ ク
3 ア エ オ ク
4 イ ウ カ キ
5 イ エ オ ク

【私の解答】4 ○正解

思考過程:Cは身辺自立の過程の結果だからカでしょ。Dはクにしたら意味分からん。Cカ、Dキなのは4のみ。A、Bも違和感無し。よって4。

【正解】4

問15 次の文は、レディネスに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A レディネスとは、学習の成立にとって必要な個体の発達的素地、心身の準備性を意味する。
B レディネスの形成には、成熟要因と学習要因の両者がともに関連すると考えられるようになってきている。
C ゲゼル(Gesell, A.L.)による成熟優位説のレディネス観は、かつての「待ちの教育」に影響を及ぼした。
D 教育の力でレディネスそのものをつくりだすためには、教育は早ければ早いほど良いと考えられている。

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ ○ ×
3 ○ × × ○
4 × × ○ ○
5 × × × ×

【私の解答】2 ○正解

思考過程:Aは◯。Bは「ともに」「なってきている」という書き方が○くさい。A、B◯だとCも◯。Dはこういう極端な書き方は得てして✕。

【正解】2

【解説】
・成熟説 時期が来るまで待つ。 ゲゼル
・環境説 学習が重要。 ワトソン
・相互作用説 遺伝も環境の相互作用
・輻輳説 遺伝と環境の積み重ね

5問中5問。うぇーい!

 

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