何度も再開してはやめ、再開してはやめている保育士試験の解説ですが、やっぱりいちばんニーズあるっぽいので思い立った時にやっておきます。科目のリクエストあったら遠慮なくお申し付けください。コメントの全くないブログなので泣いて喜びます。
※注 解説は私が個人的に書いているだけですので悪しからず。おかしなところがあればご指摘いただけると嬉しいです。
一般社団法人全国保育士養成協議会
http://www.hoyokyo.or.jp/exam/pasttest/index.html
問1 次の文は、発達に関する理論についての記述である。( A )~( D )の語
句が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner, U.)は、生態学的システム論において、人が日常生活で直接・間接に関わりをもつ社会的文脈を、入れ子状の多層モデルとして示した。一人の子どもを中心とすると、第1層は、子どもと親の関係、子どもときょうだいとの関係、子どもと保育士との関係などがあげられ、(A マイクロシステム)と呼んでいる。第2層の(B エクソシステム)では、子どもが保育所に通っているならば家庭と保育所、子どもが小学校に通っているならば家庭と小学校との関係などを示している。第3層の(C メゾシステム)では、親の職業・職場、きょうだいの通う小学校などがあげられている。第4層は(D マクロシステム)と呼び、信念体系、価値観、法律、文化などの社会的文脈が第1層から第3層を取り囲んでいる。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ○
5 × ○ × ×
【私の解答】3 ◯正解
思考過程:マイクロ-メゾ-エクソ-マクロの順なので3
【正解】3
問2 次の文は、認知発達のメカニズムに関する記述である。【Ⅰ群】の人名及び用語と、【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A ケーラーの洞察
B パブロフのレスポンデント条件付け
C バンデューラの観察学習
D スキナーのオペラント条件付け
【Ⅱ群】
ア レモンを思い浮かべただけで、唾液が出てきた。
イ 背伸びしても届かない所に置かれた玩具を取ろうとしていた子どもが、突然ひらめいたように、箱を踏み台として使った。
ウ 正義の味方が活躍するテレビ番組が放送された翌日には、クラスでヒーローごっこが、いつもより盛んに行われた。
エ ラジオ体操に参加するとスタンプがもらえるので、休まずに参加した。
(組み合わせ)
A B C D
1 ア イ ウ エ
2 イ ア ウ エ
3 イ エ ア ウ
4 ウ ア イ エ
5 ウ エ イ ア
【私の解答】2 ◯正解
【正解】2
問3 次の文は、子ども同士のトラブルに関する記述である。適切な記述を○、不適切
な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 3歳頃に物や場所の取り合いによるトラブルが多いのは、自分の思いを言葉で表現することが十分にできないことが原因の一つであると考えられる。
B 子ども同士のトラブルへの保育士の対応として、どのような場合も見守る・待つ姿勢が大切である。
C ルールを守らないことによるトラブルが5歳頃に多く生じるのは、集団での遊びが活発になってきていることが一つの要因と考えられる。
D 子ども同士のトラブルへの対応として、5歳頃では、保育士は直接的に関与することはない。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × × ×
【私の解答】3 ○正解
思考過程:Aは◯。Bは身の危険に及ぶ場合は止める必要があるので✕。Dは関与することもあるので✕。よって3
【正解】3
問4 次の説明及び図は、環境閾値説に関するものである。( ア )~( エ )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
説明
ジェンセン(Jensen, A.R.)は、心身の諸特質の( ア )が顕在化するのに必要な( イ )の質や量は、その特性によってそれぞれ違いがあり、各特性に固有な一定の水準(閾値)があるという見解を述べている。その見解によると特性Aは、極端に不適切な環境でないかぎり、ほぼ完全に発達の可能性が現れる。特性Bは、( ウ )などがこれにあたり、中程度の環境条件が閾値となるものである。特性Cは、環境条件にほぼ比例して発達の可能性が顕在化するもので、( エ )などがこれに当たる。特性Dは、きわめて可能性が好適的な環境条件や特別な教育訓練によって、はじめて顕在化するものである。
(組み合わせ)
ア イ ウ エ
1 遺伝的可能性 環境条件 学業成績 知能検査の成績
2 遺伝的可能性 相互作用 知能検査の成績 学業成績
3 環境条件 相互作用 知能検査の成績 学業成績
4 遺伝的可能性 環境条件 知能検査の成績 学業成績
5 環境条件 相互作用 学業成績 知能検査の成績
【私の解答】4 ◯正解
【正解】4
問5 次の文は、乳児期の発達に関する記述である。( A )~( D )にあてはま
る語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
・ ( A )ができるようになると、自らの意志で自由に探索行動をするようになる。
・ 舌、唇、あごの筋肉を協調して動かすことができるようになると、( B )が出現する。
・ ( C )を獲得すると、遊んでいたおもちゃを隠されて見えなくても存在していることを理解している。
・ 快・不快の表出から、次第に、喜び、悲しみ、嫌悪、( D )など、感情表出が豊かになる。
(組み合わせ)
A B C D
1 歩行 クーイング アニミズム 怒り
2 歩行 喃語 アニミズム 恥
3 座位 喃語 アニミズム 怒り
4 歩行 喃語 物の永続性 怒り
5 座位 クーイング 物の永続性 恥
【私の解答】4 ◯正解
思考過程:A,B保留。Cは物の永続性。Dは怒り(恥はもう少し高次の感情)。となると4になるが、A歩行、B喃語も違和感ないのでOK。
【正解】4
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