「保育士試験 解答」でこのブログに辿り着いてくれてる方もいらっしゃるようなので気分が乗ってる内は復習も兼ねて解説をしてみようと思う。妻から「受かってもないくせに偉そうに」と言われ、もう本当にその通りで返す言葉も無いのだけれど、とりあえずね。
※注 正解は正式なものではありません。正確な解答は主催者の発表をお待ちください。
解説に関しても私が個人的に書いているだけですので悪しからず。
おかしなところがあればご指摘いただけると嬉しいです。
一般社団法人全国保育士養成協議会
http://www.hoyokyo.or.jp/exam/pasttest/index.html
問1 次の文は、社会福祉と平等に関する記述である。適切な記述を◯、不適切な記述を✕とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 社会福祉の公平性は、「日本国憲法」第14条に定める「法の下における平等」という理念に基づいており、市民としての基本的な権利を前提としている。
B 生活保護の保護請求権は、性別、社会的身分、生活困窮に至った原因などとは関係なく無差別平等に与えられている。
C 「障害者差別禁止法」は、1995(平成7)年に策定された「障害者プラン~ノーマライゼーション7か年戦略~」に基づいて1998(平成10)年に成立した。
D 1979(昭和54)年に「女子差別撤廃条約」が国際連合で採択されたが、2012(平成24)年現在日本はまだ批准していない。
(組み合わせ)
ABCD
1◯◯✕✕
2◯✕◯◯
3◯✕✕◯
4✕◯◯◯
5✕✕◯✕
【私の解答】1
【正解】1
【解説】
C 障害者差別禁止法は日本では成立していない。
D 日本は1985年に締結。
問2 次の文は、社会福祉の理念に関する記述である。適切な記述を◯、不適切な記述を✕とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 生活保護の最低生活基準を意味するばかりでなく、国家がすべての国民の最低限の生活を保証すべきであるという理念を示すのが、ナショナルミニマムである。
B 利用者の自己決定を尊重し、利用者の持つ潜在的な力を強化することの重要性を示す理念が、アドボカシーである。
C ノーマライゼーションは、福祉サービスの利用者の生活条件を可能な限り普通(ノーマル)な状態に近づけることを目指す理念であり、利用者をノーマルにすることではない。
D クオリティ・オブ・ライフは、生活の質的向上を目指す理念としては生活の充実感、人生の達成感などを示す概念である。
【私の解答】5
【正解】2
【解説】
B アドボカシーは、代弁すること。設問の記載はエンパワーメント。
問3 次の【Ⅰ群】の歴史的事象と【Ⅱ群】の解説文を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A ベヴァリッジ報告
B 新救貧法(1834年)
C 恤救規則
D セツルメント
【Ⅱ群】
ア 貧困は環境や社会状況に原因を求めることができるので、地域社会の改善によって貧困問題を克服することが考えられた。
イ 血縁や地縁などの無い窮民に対してのみ公的救済を行ったが、救済の責任は、本来血縁や地縁などの人情的なつながりにあるとした。
ウ 窮民の援助は、最底辺の労働者の生活以下の水準にとどめ、働ける者には強制労働を課した。
エ 貧困を生み出すだす要因に対して、新たな社会保障システムを打ち出した。
(組み合わせ)
ABCD
1アイウエ
2イアウエ
3ウアエイ
4エイアウ
5エウイア
【私の解答】5
【正解】5
問4 次の文は、2000(平成12)年以降のわが国の福祉政策の方向性に関する記述である。適切な記述を◯、不適切な記述を✕とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 2000(平成12)年の厚生省「これからの地域福祉のあり方に関する研究会」報告書において、地域福祉を推進する主体として公助の一層の確立を目指すべきであるとした。
B 2000(平成12)年に施行された「社会福祉法」は、福祉サービスの利用者の利益の保護に関する制度を飛躍的に前進させたものと評価できる。
C 2000(平成12)年の厚生省「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討会」報告書において、「新たな『公』の創造」を提唱した。
D 2000(平成12)年版の「厚生白書」では、生活保護に関して、「就労体験、福祉的就労、ボランティア等のプログラムや交流の場に参加してもらい、社会とのつながりを結び直す支援を講じる」としているが、その担い手として、NPO等の「新しい公共」を活用すると記述している。
【私の解答】3
【正解】4
【解説】
A 同報告書では「住民主体を確保する条件があること」としている。
D 設問の記載は2000年版ではなく2010年(平成22)版の「厚生白書」。
問5 次の文は、基本的人権に関する記述である。適切な記述を◯、不適切な記述を✕とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 国際連合が採択した国際人権規約は法的拘束力を持つ条約であり、それを批准した日本は、そのA規約により日本国憲法に「生存権」を規定した。
B 基本的人権の中には、人間固有の権利として国家権力から個人の自由を間守る権利体系を構成するものがあり、自由権と呼ばれる。
C 国際連合総会で採択された世界人権宣言は、自由権、参政権、社会権等に関する「すべての人民とすべての国とが達成すべき共通の基準」を宣言したものである。
D 生存権は「公共の福祉」に反する場合に制限を加えることができるが、自由権に対しては国家権力といえども制限を加えることはできない。
(組み合わせ)
ABCD
1◯◯◯✕
2◯◯✕◯
3◯✕✕◯
4✕◯◯✕
5✕✕◯◯
【私の解答】4
【正解】4
【解説】
A 国際人権規約は法的拘束力を持つが、日本がA規約を発行したのは1976年1月3日、日本国憲法は1946年11月3日交付。生存権については制定当時から記載されているので、国際人権規約を理由として「生存権」を規定したわけではない。
D 自由権に対しても同様に「公共の福祉」に反する場合には制限を加えることができる。
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