手話

手話奉仕員養成講座(入門)DAY4

通常、机なしの椅子だけなのに、今日は机が置いてある。どうやら配布資料を置くためだった模様。

いつもは聴覚障害者の先生と健聴者の手話通訳者の先生の2名体制なのだけれど、手話通訳者の先生はおらず代わりに市役所の障害者福祉係の方がいる。

冒頭10分程度、その市役所の方が配布資料を元に、聴覚障害の身体障害者手帳や社会資源について口話で説明をされる。

面白かったのが、市の担当の方が口話で説明されたおかげで、普段なら誰も気にしない換気扇の音がうるさいということが分かったことだ。

受講者が、「換気扇がうるさくて聞こえない」とジェスチャーし消してもらっていた。2回目以降ほぼサイレントで授業をしていたおかげで、「見る」ことに集中しているということがよくわかった。

残念だったのが、市の方がマスクをして説明をされていたことだ。我々、健聴者の受講者は聞こえるが、先生はおそらく話が理解できなかっただろう。せめてマスクを外されていれば、唇を読むことができたんじゃないかなぁと思った。

もうひとつこんなことがあった。隣の部屋で何かしらされていたおばさま達が終わって部屋から出てきて廊下で大声で話をされていたのだけれど、こちらの部屋に気づき「あ、ごめんなさい」と声を潜めていた。しかし、もうサイレントでの授業は始まっていたので、我々にはおばさまの大声など気にならなかったのである。

レッスン

さて、今日のレッスンは

  1. 手指の体操、ウォーミングっプ
  2. 手話での点呼。ランダムに名前を呼ばれ返事をする
  3. 前回のテーマ家族に関する単語を指文字で表す(素早く指文字する練習)
  4. 3の単語を手話で表す。その他、前回学んだ家族に関する単語の手話の復習
  5. 名前、年齢、誕生日、家族など過去3回で学んだ内容の自己紹介に関する手話のシャドーイング
  6. テキストに付属のDVDに収録してあるミニドラマ「わたしの大切な家族」を音ありで見る
    父母兄妹の四人家族で妹以外が聴覚障害者。妹の視点で家族を紹介するドラマ。「家族の中で目覚まし時計で起きるのは私だけだけだ」から始まり、視覚障害者の生活や文化を紹介していく。テレビがブラウン管だったり、消費税が5%だったりで懐かしかった。スタッフロールを見る限りお母さんと娘役の2人は本当の母娘。終盤ウルっと来た状態で「私には耳が聞こえないということがどういうことかは分からない。でも、一緒に暮らしていくことできっと少しずつ分かっていくんだと思う」で涙こぼれる。しかし、おじさんがひとりで泣いてるのはよく分からないので、なんとか誤魔化す。
  7. 10分間休憩
  8. 先生が「わたしの大切な家族」の中で、出てきた視覚障害者の生活様式を紹介。どうやって起きるのか、学校の机の配置は、ろう学校の高等部では何を学ぶのか、など。
  9. 先生の話を意識してもう一度動画を見る。色々ツッコミを入れながら見たおかげで今回は泣かずに済んだ。
  10. 最後に先生の「手話がいくら使えるようになっても視覚障害者の文化を知ろうとしないとコミュニケーションは取れない。手話ができなくても筆談などでコミュニケーションは取れるから、まずは知ろうとすることが大事です」というお話で終了。

今日も終始脳みそ全開の2時間でした。お疲れ様でした~

 

 

-手話