ベトナム語

「キエフ→キーウ」で思うこと(ウクライナとはまったく関係のない話)

もう1ヶ月も前の話なので今更感があるのだけれど、こちらのニュースが発表されてからずっとモヤモヤしていることがある。

それは「これを期に日本で生活している外国人の名前も母国語の発音に基づく表記にしてほしい」ということ。

仕事柄、日本で生活しているベトナム人の方と関わることが多いのだけれど、「このフリガナ誰がふったんじゃ!!!!」ということが頻繁にある。

個人的に一番ひどかった例をあげるとTrâmさん。ベトナム語読みでカタカナ表記するならば「チャム」さんが一番近いと思われる。このチャムさんが「トラム」になっていた。ベトナムでは「チャム」と呼ばれてるのに、日本に来ると「トラム」ってアイデンティティ崩壊しそうじゃないか?

百歩譲って中国の方の名前ならまだ分かる。漢字で書かれた名前を中国語読みではなく、日本語の訓読み、音読みに変換して書いているから。

・・・って書いてしまうと、ベトナム人も同じことになっちゃうのでダメですな。「Trâmをローマ字読みしてトラムです」なんて言われちゃいそう。

先日は「フウオン」さんになっている「Phương(フオンあるいはフォンさん)」もいた。

ベトナムには英語で言うところの「D」が2種類あって、英語と同じ「ダ行」の発音になるのは「Đ」で、「D」は「ザ行」になる。そして、DiệpさんもĐiệpさんも存在し、Diệpさんなら「ジエップ、ジェップ、ジップ」さんのいずれかだろうし、Điệpさんは「ディエップ、ディェップ、ディップ」さんだろう。いや、「D」は南部では「ヤ行」になるのでDiệpさんは「イエップ、イェップ、イップ」だろうか。確かにここまで来ると難易度が高すぎる。

 

本当に誰が決めてるのか知らないけど(監理団体か、はたまた所属企業の方なのか)、フリガナを決定する際にはローマ字読みをせず、音を聞いて本人の納得する形で決めてあげてほしいものだ。

ちなみに私の職場のある自治体はフリガナに「ヴ」が使えない。使える自治体もあり、銀行は基本的に使用できる。それにより何が起こるかというと、ヴォーさんで登録された通帳を持っている、 さん(仮名)を連れて役場に転入手続きに行く。すると役場では「ヴ」が使えないと言うので「ボー」さんで登録をする。そして「ボー」で住民票が発行され、労務担当者は給与ソフトに「ボー」さんで登録をする。その結果、1ヶ月後に銀行から「フリガナが違うので振込ができません」と電話がかかってくる(実話)。まぁ、これに関しては、うちの会社が使用している給与ソフトは、銀行口座のフリガナを別に登録できたので(当たり前なのかもしれませんが)一旦修正してしまえばいい話なんですが、自治体によって使用できる文字があるのはよく分からないので、統一してほしいものです。

 

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